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Great braggers, little doers.

 
 昔の話 (実話) ですが、日本の或るソフトウェアハウスの経営が破綻しました。そして、外資系の或る SIer (システム・インテグレータ) が、そのソフトウェアハウスを買収しようとして交渉しました。しかし、交渉は成立しなかった。

 交渉が成立しなかった理由は、外資系の SIer は、ソフトウェアハウスのことを「金融系システムに強い技術者集団」だと思っていたのですが、ソフトウェアハウスの実態は、下請けに対して仕事を手配する「線引き(プロジェクトの管理)」しかしていないゼネコンだったので、買収の魅力がない、と判断したそうです。
 つまり、買収の対象となるはずの「技術」がなかった。

 今から10年ほど以前、日本経済のバブルが弾けました。バブル絶頂の頃には、IT投資も盛んでしたが、バブルが弾けてから、投資も冷え込みました。バブルのときには、需要が供給を大幅に上回って人手不足だったので、実力があろうがなかろうが、仕事を獲ることができました。当時、30歳代として、第一線で仕事をしていたエンジニアたちは、いま、40歳代になって、マネジャーの職に就いています。
 そういう歴史の観点から判断すれば、「技術」に関して、1つの疑問点が出てきます。その疑問点というのは、「右肩上がりの」経済成長を、自らの実力と勘違いしていたのではないか、ということです。

 バブルのツケとして、膨大な不良債権 (金銭的な不良債権) が論点になっていますが、案外、膨大な「人的」不良債権も隠れているのではないか、という疑いが遺っている。
 自らの「技術」を棚卸してみたらどうでしょうか、、、どのくらいの不良債権があるのか。

 (2003年12月8日)

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