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No root, no fruit.

 
 若い世代のエンジニアたち (20歳代、30歳代) の熱意を感じて、小生 (50歳) は鼓舞されることがある。

 地方の或るエンジニア (20歳代) は、「有給休暇」を取って、小生のセミナー (3日間) に参加してくれました--小生のセミナーの値段が高いので、稟議が認可されなくて、自費で参加したとのことでした。往復の交通費や、宿泊代も、自腹を切っての参加です。
 20歳代のプログラマなので、それほど高い年収ではないと想像しますが、少ない年収のなかから数十万円を やりくりして、セミナーに参加してくれました。

 小生の同じセミナーが、後日、開催されたとき、その人からメールがとどいて、「セミナーの中味は変わっているのでしょうか」という照会がありました。「もし、中味が変わったのであれば、参加します」とのことでした。そして、「1年に2回も、セミナーを自腹で参加するのは辛いのですが、、、」という思いも綴られていました。

 東京の或る大学生は、早稲田大学エクステンションセンターが開催している小生の講座に参加して、さらに、(小生が専属になっている) SRC社が開催している社会人向けセミナーにも参加してくれました。彼は (学生ですが) 企業を設立して、経営しています。大手のソフトウェアハウスの下請けとして、プログラム作成の仕事を請け負っているそうですが、プロのプログラマを雇う金銭的な余裕がないので、(事業の知識がないけれど、プログラム作成技術の高い) 大学生をアルバイトとして雇って、請け負い値段を安くして、資金をやりくりしているそうです。事業の知識がない大学生たちが、多数、集まって仕事をしていますから、なんとか、事業に関する知識を誤解しないようにして、かつ、コミュニケーションを統一するために、T字形ER手法を使っているそうです。

 下請けとして、ウェッブの小さなシステムを安い値段で請け負っているので、T字形ER手法を使う前には、「仕様変更の嵐」が吹き荒れて、プロジェクトは、いつも、赤字だったそうですが、T字形ER手法を導入してから、仕様変更が減って、黒字に転化したそうです。

 早稲田大学の大学院生が、早稲田大学エクステンションセンターの小生の講座に、春と秋の2回も、参加してくれました。自腹での参加です。給与収入のない大学院生が、自腹で、2回も、セミナーに参加してくれました (合計で、7万円以上だと思う)。

 拙著「論理データベース論考」を読んで理解できなかったので、「悔しいので」、小生のセミナーに参加したという若いエンジニアもいました。

 「今の若いヤツラは、、、」などという小言を年配の人たちから小生は聞くことがあるのですが、小生が接した若い世代のエンジニアたちは、ほとんど、皆、「技術と理論」を学ぶことに熱心でした。そういう熱心な若いエンジニアたちに対して、きちんとした教育体制を用意しないで、「私が若い頃は、、、」などという昔話 (体験談) を言い散らしている古い世代のほうが「いかがわしい」のではないでしょうか。

 
 (2003年12月9日)

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