< anti-computer-20180415
  このウインドウを閉じる

It is well to remember that grammar is common speech formulated.
(W. Somerset Maugham)

 

 Bloomsbury Thematic Dictionary of Quotations セクション Grammar のなかで、次の文が私を惹きました。

    Grammar, which can govern even kings.

    Moliere (Jean Baptiste Poquelin; 1622-73) French dramatist.
    Les Femmes savantes, U:6

 
 「文法」 は、言語の公共性を構成している ふたつの条件の一つでしょう──もう一つは 「語彙」 でしょうね。私は言語学者ではないので、「語彙と文法」 を論じるつもりはないし、論じることもできない。ただ、モデル (事業分析、データ 設計のための モデル 技術) を専門にしている職業柄、数学基礎論を学んでいるので、その視点から 「文法」 を 「規則」 としてみなせば、どんな天才の数学者でも論理規則を破ることはできない。前提となる公理 (仮定) を選ぶのは自由ですが、公理系を作る論理規則は どんな天才でも破ることはできない (従わなければならない)── ゲーデル 氏のような天才が使う AND とか OR とか NOT は、私のような シロート が使う それらと同じ使いかたです。論理定項は、誰にとっても論理定項です。そして、推論規則 (たとえば、仮言三段論法) は、誰にとっても推論規則です。それが論理の公共性を成している。なんぴとたりとも この規則を破ることはできない。

 
 (2018年 4月15日)

 

  このウインドウを閉じる