思想の花びら 2020年 7月 1日


 ●  アラン (哲学者) のことば

  実際の世界は、短気者が望むように、しかりと否とでは答えてくれぬ、信念のもとに希望をおく、厳格な指令に従って、答えはおのれのうちから引き出さねばならぬ。しかし賭博は、いつもしかり、否で答えてくれる、賭博者は仕事を継続しない、くりかえしやりなおすのだ。

 



 ●  亀井勝一郎 (批評家) のことば

  人生とは何ぞやといふ広漠たる問題に私は答へることは出来ない。しかし自分の半生をかへりみて、成るほどこれが人生といふものであらうかと、確と感じさせられたものはある。それは私を一人間として育ててくれたもの、現に育ててくれつゝあるその条件である。私は自分一個の力で生きてゐるわけではなく、自力で成長してゐるわけでもない。書物を通して接した東西の先師、或は現存してゐる先輩友人の導きによつて成つてきたわけで、条件とはつまりこの相伝相続を云ふのである。

 


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