思想の花びら 2018年11月15日


 ●  アラン (哲学者) のことば

  物のなかに閉じこめられた魂というようなものを考えようとはしないはずだ。(略) ものにおける原因、もっと正しくいえば物として原因を扱おうとするには、物を物自体に投げ返す必要がある、生きている肉体という物にも、延長すなわちまったく外的な関係だけを見るようにしなければならない。これが真の知識の鍵だ。

 



 ●  亀井勝一郎 (批評家) のことば

  感受性の驚くべき頽廃は現代の特色と云つてもよかろう。しかもそれは個々人の至らなさといふやうなものではない。現代人が寄り集つて、さういふ感覚といふよりは無感覚の性格をつくり出したのだ。(略) あらゆる苦悩に対してすら、今や無感覚の性格はやをら肩から写真機をひきずりおろし、その苦悩に向つて カメラ をさしむけかねない。或は肉眼が カメラ 化したと云つてもよかろう。そして驚くべき迅速な映写と忘却。──至高の精神すらこの巨大な歯車にまきこまれて行く。精神はかゝる地獄を生きねばならぬ。

 


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