「TMの会」 プログラム このウインドウを閉じる
/ 2008年 2月29日 / 

 

 ● モデ 家の TMD レビュー

 今回は、モデ 家の TMD のなかで、再度、「取引先と得意先」 の構成を レビュー しました。
 「取引先と得意先」 に関して、ふたつの構成案 (A 案と B 案) が提示されました。

 (1) A 案は、「取引先」 を サブセット 化した構成案です。
 (2) B 案は、「得意先」 を サブセット 化した構成案です。

 A 案は、前回に示された構成です。
 B 案は、新たに示された構成です。

 ふたつの構成案が示されたときに、「ふたつの案を対比して、どういうふうに、『構成』 を分析するか (どういうふうに、それぞれの 『構成』 の特徴を掴めば良いか)」 という やりかた を実演しました。

 「取引先種別 コード と得意先区分 コード」 を対比して、「得意先区分 コード (取次、代理店、特販)」 が 「ルート」 を指示していて、「得意先」 が 「『個体』 として周延していない」 ことをあぶりだして、「取引先」 を 「すっぴんの個体」 にもどして、「取引先種別 コード」 が 「役割」 を示すようにした構成が B 案であることを確認しました。B 案は、「取引先」 を 「取引先種別 コード」 で分類して、その分類を 「得意先」 に マッピング した構成です。ゆえに、B 案のほうが妥当であると判断しました。B 案が、ほんとうに 「ききめ」 があるかどうかは、それらの 「resource」 が 「event」 に対して関与したときに検証します。以上の検討過程は、tm-net の講義録を参照してください。

 次回は、「商品構成」 を検討します。

 
 ● TM の変更

 TM を、若干、変更することを伝えました。重立った変更点は、以下のとおりです。

 (1) TM を 「TML (TM Language) 」 と 「TMD (TM Diagram) 」 の ふたつの領域に分ける。
 (2) 「event」 概念を 「case (事態) 」 とし、「resource」 概念を 「subject (主体) 」 とする。

 なお、TM は、今後も、改良を続けるので、最新 バージョン は、今後、本 ホームページ (トップページ) の 「ご連絡 (notice)」 のなかに記載することを伝えました。

 
 ● 新刊の体系

 モデル の基礎を学習するための入門書を執筆します。「論考」 が数式を羅列した書物になって不評だったので、今回は、数式を使わないで、ロジック を (数学の正確性を犠牲にしてでも、モデル の考えかたを理解してもらうために、) わかりやすく伝えようと考えています。この書物を執筆する理由は、モデル が単なる画法といっしょくたにされている悪弊を打破したがためです。
 書名は 「モデル をもとめて〜ロジカル に考える 12の ルール」、体系は以下を考えています。

  1. モノ の集まり (集めたら、並べなさい)
  2. メンバー と集合 (個人の性質を集めても、集合の性質にはならない)
  3. パラドックス (私は私であって、私ではない)
  4. あなたと私の関係 (「恋人である」 関係と 「父親である」 関係)
  5. 性質のまじわり (「出たか妖怪、男かつ女」)
  6. 謎の値 (「出たか妖怪、ヌルヌル」)
  7. 空 (くう) の空なるかな、すべて空なり (だれもいない)
  8. 逆立ち (メンバー と集合が逆転する?)
  9. 一水四見 (この目で見たと言っても、その見かたが怪しい)
  10. ふたつの 「真」 (不意打ちがない)
  11. 数える (真でもなければ偽でもない)
  12. 機械は思考する (「決定可能」 を決定する?)

 

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