「TMの会」 プログラム このウインドウを閉じる
/ 2008年 8月26日 / 

 

 「モデ 家の TMD」 の 「event (契約)」 を検討しました。

 「event (契約)」 を検討している途中で、新たな 「対照表 (L-真)」 が作成されていることがわかったので、その 「対照表」 を検討しました。

 
 ● TMD の作成手順

  TMD は、以下の手続きで作成されます。
  すなわち、TMD は、いくども推敲しながら作成されます。
  したがって、一度の作図で パーフェクト な TMD を作成しようと思わないこと。推敲しないで 書き連ねた物が そのまま 作品にできた人物は、かつて一人しかいない──モーツァルト しかいない (私は会ったことがないが、、、)。われわれは、最初から パーフェクト な図式を描こうとは思わないで、推敲しながら整える テクニック を覚えて下さい。

 (1) 「event」 の確認 (事業過程を確認する)

 (2) 「resource」 の確認 (「概念」 を整理する)

 (3) 「event」 の確認 (「後続」 関係を再確認する、主体の関与のしかたを確認する)

 
 ● 「resource」 の確認 (「概念」 を整理する)

  「resource」 を確認するとき、以下の 2 点を注意すること。

 (1) 集合 (セット) と部分集合 (サブセット)では、サブセット のあいだに まじわり はない。
   (p ∨ ¬p)

 (2) 集合と メンバー (構成員) では、「階」 構成──「集合と メンバー」 を単位にして、
   「階」 を構成すること──を配慮する。したがって、「階」 の逆転──集合と メンバー が
   逆転すること──は起こり得ない。

 (3) 家族的類似性の強い概念に対して、概念的 スーパーセット (クラス) を生成して、
   上述した 2 点 (「集合と部分集合」 および 「階」 構成) を検証する。

 
 ● 「形式的構成 = 個体 + 関係」

 (1) ユーザ が使っている言語を変形してはいけない。
   言い換えれば、現実に使われていない個体指定子 (entity-setter) を導入しては
   いけない。なぜなら、個体指定子を付与された名辞は 「関係」 に関与するから。
   システム・エンジニア の恣意で勝手に導入された個体が 「関係」 に関与すれば、
   「事実を 『正確に』 記述する」 ことができない。したがって、事業過程・管理過程
   を正確に解析することができなくなってしまう。

 (2) ユーザ が使っている言語 (自然言語) に対して、できるかぎり機械的に形式的
   構造を与える。そして、いったん、形式的構成が組まれたら、形式的構成は、形式的
   文法のなかで検討すること。
    たとえば、モデ 家の 「event (契約)」 構成は、形式的構成として検証すればいい。
   モデ 家の 「event (契約)」 は、形式的構成として以下の特徴を示しています。

   (2)-1 MAND の構成になっている。

   (2)-2 HDR および DTL は、それぞれ、「階」 を構成している。

   このような構成になる理由は、「resource」 の関与が原因になっている、と直ぐに
   気づくようにして下さい。「resource」 は、以下のように関与しています。

   (2)-3 HDR には、「(現) 商品」 が関与して、DTL には、「(元の) 商品」 が
       関与している。

   「HDR-DTL」 は 「1-対-複数」 の関係ですが、以下の点を かならず 確認すること。

   (2)-4 「元の商品」 が、複数の 「現 商品」 に関与することはないのか。
       (そういう事態は 「ない」 とのこと──そういう事態を認めないとのこと)

  「resource」 が 「event (契約)」 に関して、このような関与のしかたをするために、新たな 「対照表」 が導入されていることを追跡しました。すなわち、この 「対照表」 は、「resource」 群と 「event (契約)」 とのあいだで──「契約」 という事態を構成するための──写像 (「上への関数」) として作用しています。 f : { resource1, resource2, ・・・} → event契約.

 そこで、この 「対照表」 が妥当であるかどうかを検討しました。

 
 ● まとめ

 (1) 上述した説明から判断できるように、「構成 (形式的構成)」 を検討するには、
   entity そのものよりも 「(entity のあいだの) 関係」 を注視して下さい。

 (2) 「構成」 では、つねに、「F-真」 を配慮して下さい。

   文 p が 「真」 であるのは、時刻 t において、事態 q に対応するとき、そして、
   そのときに限る。

   そして、「L-真」 の 「対照表」 は、はたして、「写像」 として妥当かどうか──
   「resource」 のあいだの関係が、事業上、存立しているかどうか──を確認すること。

 
 以上の まとめ は、板書を参照して下さい。

 

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