2003年 6月16日 作成 販売政策 (限界利益の観点から) >> 目次 (テーマ ごと)
2007年 9月16日 補遺  

 

 
 以下を例にして、販売政策を考えてみる。

 (1) 単価 1,000円で 1日に 10,000個の売上高がある。
 (2) 変動費は1個あたり 800円である。
 (3) 値下げして売上高の増大を狙いたい。
 (4) 以下のような予測をしている。



販売単価 需要量 変動費 固定費の増加
900 12,000 700 20,000
800 14,000 600 30,000
700 15,000 600 30,000


 

 

 [ 問題 ]

 (1) 売価を いくらにしたほうがいいか。
 (2) 競争上、売価を 700円に値下げせざるを得ない。
    現状の利益を確保するためには、販売量は どれだけにすればよいか。



販売単価 需要量 変動費 限界利益 総限界利益 固定費増加 利 益
1,000 10,000 800 200 2,000,000 0 2,000,000
900 12,000 700 200 2,400,000 20,000 2,380,000
800 14,000 600 200 2,800,000 30,000 2,770,000
700 15,000 600 100 1,500,000 30,000 1,470,000


 

 

 [ 解答 ]

 (1) (利益が最大になるのは、) 800円のときである。
 (2) 20,300個。(2,000,000 + 30,000) ÷ 100)

 
 次回は、「抱き合わせ販売」 を限界利益の観点から考えてみる。

 [ 参考 ]
 以上の例題は、以下の著作を底本にしています。
 日比宗平 著、「実用 経済計算」、日本生産性本部、昭和 45年



[ 補遺 ] (2007年 9月16日)

 変動費率を使った簡単な応用例なので、取り立てて、説明はいらないでしょう。




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