2004年 2月16日 作成 競争分析 >> 目次 (テーマ ごと)
2008年 5月16日 補遺  

 

 
1. 競争分析として、「スワット (SWOT)」 分析が代表的である。

 (1) 自社の強み (strength) と弱み (weakness) を把握する。
 (2) 競争相手の強みと弱みを把握する。
 (3) 機会 (opportunities) と脅威 (threats) を把握する。

 Strength、Weakness、Opportunities、Threats のそれぞれの頭文字を使って 「SWOT」 と略称される。

 
2. 成熟市場における マーケティング 戦略構築の フレーム として、以下の競争対抗戦略類型がある。
 (コトラー (Kotler, P.) が示した競争対抗戦略類型)

 (1) リーダー 戦略 (同質囲い込み戦略)
 (2) チャレンジャー 戦略 (差別化の戦略)
 (3) フォロワー 戦略 (競争回避の戦略、リーダーへの同質化)
 (4) ニッチャー 戦略 (集中化の戦略)

 
3. マーケティング 機会を具体化したら、(1 年間を単位として) マーケティング 目的を具体化する。
  マーケティング 目的は、以下の 3つの形で提示される。

 (1) 売上げ
 (2) 利益
 (3) マーケット・シェア

 
4. マーケティング 目的が具体化されたら、(目的を達成するために) マーケティング 戦略が策定される。
  マーケティング 戦略は、以下の 2つから構成される。

 (1) 標的市場の選択
 (2) マーケティング・ミックス の策定

 
5. マーケティング・ミックス として、「4P」 説がある。
  [ マッカーシー(McCarthy, E.J.)、Basic Marketing, 1981 ]

 (1) 製品 (product)
 (2) 価格 (price)
 (3) 促進 (promotion)
 (4) 場所 (place)

 Product、Price、Promotion および Place のそれぞれの頭文字が P なので、「4P」 と略称されている。





[ 補遺 ] (2008年 5月16日)

 次回以降に続く 「マーケティング・ミックス」 の序説として、本 ページ を綴りました。

 「現代 マーケティング」 (嶋口充輝・石井淳蔵、有斐閣) によれば、マーケット での競争に勝つためには、以下の点を把握しておくことが大切であるとのこと。

 (1) どの マーケット で戦うのか をきめる。
 (2) マーケット の うごき を見極める。
 (3) 競争相手は、どのくらいの経営資源を投入してくるのか を推測する。
 (4) 自社は、どのくらいの経営資源を投入できるのか を判断する。

 経営資源というのは、以下の 2つを云います。

 (1) 量的経済資源 (営業所の数、営業員の数、生産力、資本力 など)
 (2) 質的経済資源 (ブランド 力、特許権・商標権、技術力、トップマネジメント のリーダーシップ など)

 量的経済資源・質的経済資源の観点から競争対抗戦略類型を まとめれば、以下のようになるでしょう。

  質的経済資源

    ↑
   高│  ニッチャー     リーダー
    │
    |
   低|  フォロワー     チャレンジャー
    |
    └─────────────────────→ 量的経済資源
         低          高

 ちなみに、私の会社 (株式会社 SDI ) は、ニッチャー戦略をとっています──そして、特定市場 (データベース 設計) への集中を基本戦略としています。

 「4P」 戦略は、現代では、もう古いと云われているようですが──というのは、以前、「戦略と マーケティング 過程」 の補遺で述べたように、「サービス の マーケティング (商品から サービス へ)」 を考慮していないし、「4P」 が示された時代に比べて、現代は、IT (あるいは、ICT) を使った SCM・CRM などの ビジネスモデル も導入されているので、たしかに、古くなった感は否めないのですが──、マーケティング 戦略の 「見かた (視点)」 として、今でも、役立つと私は思っています。





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