2005年 5月16日 作成 ラフカット の能力計画 >> 目次 (テーマ ごと)
2009年 8月16日 補遺  

 

 
 生産能力の観点から、生産計画が実現可能かどうか (feasibility)、という点を概算的に調べる。

 (1) Critical な ワークセンター (作業区) を対象とする。

 (2) Key となる オペレーション (代表的な工順) を対象とする。

 

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┃ 部門              時間    能力
┃ 番号   記述             移動/待ち   機械     労働
┃ ____ __________  _____ ______ ______
┃  CUT   切断          1      10       50
┃  FAB   組立て         3      32      120
┃
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┏━<<代表工順の基礎情報>>━━━━━━━━━━━━━━………………‥‥‥‥
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┃ MPS部品番号(たとえば、100-module2)
┃ 計画工順                                    標準時間(hours)
┃ 順番   記述             部門番号   機械     労働
┃ ____ __________  _____ ______ ______
┃  0010   フレームの切断    CUT          0.0800     0.0800
┃  0020   組立て        FAB          0.0300     0.2000
┃
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┃
┃ 部門 FAB
┃ MPS日付  機械負荷 負荷(hours)   負荷比率
┃ _____ ____ ____  0%_______100%____150%
┃  05/01/12   32.0    18   ********
┃  05/01/20   32.0    29   *****************
┃
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┃
┃
┃ 労力負荷 負荷(hours)   負荷比率
┃ ____ ____  0%_______100%____150%
┃   256.0   122    ********
┃   256.0   221   *****************
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[ 補遺 ] (2009年 8月16日)

 「ラフカット (Rough-cut) の能力計画」 は、MPS (マスター・プラン) のなかで おこなわれる機能であって、MPS のあとの工程である 「能力所要量計画 (CRP)」 とは違う機能です。CRP では、「負荷の山積み」 「負荷の平準化」 を詳細に実施しますが、もし、CRP を実施したときに、今の生産力では実現できないという事態になれば、再度、MPS をやり直さなければならないことになって、「Schedule-driven」 という MRP (Manufacturing Resource Management) の手続きのなかで 「逆戻り」 が起こってしまいます──しかも、多量 データ を扱ったうえでの 「逆戻り」 になってしまいます。それを避けるために、MPS の段階で、critical な ワークセンター のなかで key となる オペレーション について、事前に シミュレーション する機能が 「ラフカット の能力計画」 です。もし、critical な ワークセンター のなかで key となる オペレーション において 「計画」 が実現できなければ、そもそも その 「計画」 は実施不可能ということなのだから。「ラフカット の能力計画」 は、「計画」 の実現性を早めに検証して、コンピュータ 資源の ムダ な費消を回避するために導入された措置です──この機能は、1980年に すでに、MRP の パッケージ に搭載されていました。





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