2005年 1月16日 作成 安全在庫と再 スケジュール >> 目次 (作成日順)
2009年 4月16日 補遺  

 

 
1. リードタイム と需要量

 在庫の補充は、「リードタイム」 と 「需要量」 の 2点が論点になる。

 (1) 安全在庫は、見込み (予測) よりも需要が多くなったときに備えるために用意される。
    したがって、(見込みよりも需要が) 少なくなったときには、在庫が増える。

 (2) 発注点方式は、リードタイム を一定にして、需要量を変量と仮定していた。
    もし、リードタイム を短くすることができれば、安全在庫を削減できるのではないか、ということが
    論点になる。

 
2. 一定の リードタイム

 (1) たいていの加工部品については、リードタイム は、プライオリティ の関数である。
    したがって、リードタイム を小さくすることができる。

 (2) ただし、リードタイム が一定の品目もある。たとえば、

    - [ 船を使って入荷する ] 海外からの調達品
    - 熟成期間を必要とする化学品や酒造品など

 
3. 平均 リードタイム (最長 リードタイム) と最短 リードタイム

 (1) 発注点方式では、平均 リードタイム (あるいは、最長 リードタイム) の予測誤差の計算を前提に
    していた。

 (2) プライオリティ 計画では 「理論的な最短 リードタイム」 を使って安全在庫を計算すればよい。
    理論的には、安全在庫と MRP は両立しない。

 (3) リードタイム が変動するなら、安全在庫を用意しないで、プライオリティ 計画を繰り返すほうがよい。

 (4) プライオリティ 計画を使えば、需要の増加にも減少にも対応できる。
    オープンオーダー を リリース する日を調節すれば良い。





[ 補遺 ] (2009年 4月16日)

 リードタイム には、以下の 2つがあります。

 (1) 発注/購買 リードタイム
 (2) 製造 リードタイム

 本 エッセー では、発注/購買 リードタイム を説明しています。
 発注/購買 リードタイム は、「固定値」 のままで値を短縮するのではなくて、最短 リードタイム を前提にして、リードタイム の変動も MPS (基準生産計画、マスター・プラン) の スケジュール のなかで対応できるようにするというのが本 エッセー の要旨です。この要旨は、1970年代から MRP (Manufacturing Resource Planning) の特徴点として くり返し提議されてきた点です。

 「発注/購買 リードタイム を いかにして短縮するか」 が在庫削減の論点になりますが、ブランケット・オーダー が ひとつの ソリューション になります。





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