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 小生は、コンピュータ 技術 (データベース 設計法) を専門にしていますが、コンピュータ 領域の書物を、ほとんど、読んでいません。ただ、誤解のないように注釈しておけば──小生が、学習を怠けていると思われても困るので (笑)──、小生は、哲学・論理学・数学基礎論の書物を、多数、読んでいます。というのは、小生は、データ 設計法を作る エンジニア なので、そちら (哲学・論理学・数学基礎論) のほうが基礎技術として有用だからです。

 今回は、データベース 設計に関して、小生が、この領域を学習しはじめた頃に読んだ書物を記載します。
 入門段階から中級くらいまでの人たちを対象にした書物を記載します。
 なお、研究論文や雑誌寄稿文は割愛します。

[ 読みかた ] (2009年12月 1日)

 私の専門領域は、事業解析・データベース 設計です──私は、30歳代に、或る RDB の DBA でしたが、37歳で独立開業して以後、データベース 設計の コンサルタント を職にするいっぽうで、(データベース 設計は、事業解析を前提にしているので、) 事業過程・管理過程を解析することも仕事にしています。そういう キャリア なので、コンピュータ 関連の書物は、当初 (30歳代に)、RDB の マニュアル を主にして技術書を読んでいたのですが、次第に (40歳以後)、「モデル」 の書物 (数学基礎論・言語哲学の書物) を読むようになりました。

 本 ページ に記載した書物は、私が 30歳代の頃に、RDB・IRM (Information Resource Management、情報資源管理)・IE (Information Engineering、インフォメーション・エンジニアリング) に関する知識を学ぶために読んだ書物です。いっぽうで、私は、当時、担当していた RDB の マニュアル を基底にして、それらの マニュアル の要約版 [ 1,200 ページ に及ぶ英文の マニュアル、非売品 ] を作成しました──要約版の マニュアル は、私自身が RDB を理解するために作成したのですが、いっぽうで、フィールド・サポート の エンジニア たちを指導するという役目も担っていました。というのは、当時、日本には、いまだ、RDB が導入されていなかった時代だったので、歴史の ひょんな偶然で、私は、RDB を日本に導入・普及する仕事に就いた次第です。したがって、幸運なことに、私は、米国に たびたび出向いて、マニュアル に記述されている以上の知識を RDB の開発者たちから直に得ることができました。

 RDB (プロダクト としての RDB) を学ぶのであれば、マニュアル を精読するのが いちばんに良いのですが、いっぽうで、もし、RDB の基本構成を学ぶのであれば、RDB が生まれる源になった コッド 博士の論文を精読したほうが良いでしょう。ただ、プロダクト としての RDB に対して、あくまで DBA としての仕事をするのであれば、コッド 論文を読まなくても良いのですが、もし、RDB の仕組みを根底から理解しようと思うのであれば、コッド 論文を読んだほうが良いでしょう。ただし、コッド 論文を読むには、数学基礎論の知識を [ しかも、そうとうに高度な知識を ] 習得していなければならない。そして、数学基礎論を学ぶということは、そのまま、「モデル」 の理論を学ぶことにもなります。






 ● Software Maintenance、James Martin、Prentice-Hall

 ● ファイル 編成入門、山谷正巳、オーム 社 (図解 コンピュータ・シリーズ)

 ● Strategic Data-Planning Methodologies、James Martin、Prentice-Hall

 ● Computer Data-Base Organization、James Martin、Prentice-Hall

 ● Principles of Data-Base Management、James Martin、Prentice-Hall

 ● 最新 データベース 管理 システム、W. H. Inmon & Thomas J. Bird, Jr.、
   中央会計事務所 システム 監査部 訳、日経 マグロウヒル 社

 ● データベース システム 入門技術解説、滝沢 誠、ソフト・リサーチ・センター

 ● データベース・システム 最新技術と応用展望、ソフト・リサーチ・センター

 ● Principles of Distributed Database Systems、M. Tamer Ozsu & Patrick Valduriez、Prentice-Hall

 ● Information Engineering (Book T - V)、James Martin、Prentice-Hall

 ● The Practitioner's Blueprint for Logical and Physical Database Design、Eric G. Vesely、Prentice-Hall
   [ 小生の恩師の書物。エリック は、Prentice-Hall から、いくつも出版しているが、この書物が お薦め。 ]

 ● Data Dictionary/Directory Systems、Belkis W. Leong-Hong & Bernard K. Plagman、Wiley-Interscience

 ● Data Administration、William R. Durell、McGraw-Hill

 ● The Relational Model for Database Management (version 2)、E. F. Codd、Addison-Wesley




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