2003年12月 1日 モニタリング と チューニング (基礎資料) >> 目次 (テーマ ごと)


 
 RDB の 「モニタリング と チューニング (monitoring and tune-up)」 は、基本的には、以下の 2点である。

 (1) I/O 関係の モニタリング と チューニング
 (2) /O 以外の モニタリング と チューニング

 
モニター のための資料には、統計情報・課金情報・SMF がある。

 モニター の情報は、以下の 3つの資料から入手する。

 (1) 統計資料 (diagnosic report) ファイル
 (2) 課金情報 (accounting report) ファイル
 (3) SMF (System Management Facilities) レコード

 
 統計情報として、次の 2つの情報が納められている。

 (1) 異常障害が起こったときに生成する ダンプ 情報
 (2) パフォーマンス 情報

 
 課金情報は、たとえば、実行時間 (run-time) のような課金用 (accounting and billing) に使用される情報であるが、(いくつかの RDB プロダクト では) コマンド 単位に I/O 回数を捕捉することもできるので、ジョブ 単位に I/O 回数を集計するために使われることがある。 SMF レコード は、RDB の稼働情報を OS に通知するために使われる。

 I/O 関係の モニタリング では、最初、統計情報を使って、システム の稼働状態や ジョブ 単位の パフォーマンス を診断し、さらに、詳細な情報を入手しなければならないときには、課金情報を採取して、コマンド 単位の パフォーマンス を診断する。 I/O 以外の モニタリング では、統計情報を使って、バッファ の使用状況などを診断する。

 
統計情報には、リクエスト 回数・I/O 回数・バッファ の再利用回数・排他制御回数などがある。

 DBA は、統計情報を、まいにち、出力して、RDB の パフォーマンス を モニタリング しなければならない。統計情報のなかから パフォーマンス 情報として、以下の情報を入手する。

 (1) リクエスト 件数
 (2) I/O 回数 (READ 回数、 WRITE 回数および READ-AHEAD 回数)
 (3) バッファ 使用状況 (バッファ の再利用回数)
 (4) 排他制御回数 (要求回数と衝突回数)
 (5) CBS (Compound Boolean Selection) 情報

 
 以上の資料を使って、次回から、以下の 2点に関する 「モニタリング と チューニング」 の やりかた を述べる。

 (1) レコード・アット・ア・タイム 法
 (2) セット・アット・ア・タイム 法





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