2001年 4月30日 作成 CD-ROM 版の英和辞典を使う >> 目次 (作成日順)
2006年 7月 1日 補遺  



 TH さん、あなたも、昨年末から、やっと、パソコンを使うようになりましたね(笑)。
 きょうは 、パソコンの使いかた(CD-ROM の辞書の使いかた)をお話しましょう。

 紙形式の辞書と比べて、CD-ROM 版の辞書 は用途が広い。英単語を検索するときには、「前方一致」だけではなくて、「後方一致」の機能も搭載されているので、単語 を「逆引き」できるし、「全文検索」(探している単語が記述されている文章を全て検索する機能)も搭載されているのです が、搭載されているそういう機能を使うことは、たぶん、あなたも、すでに、やっているでしょうから、きょうは、「ウラワザ」をお教えしましょう。

 そのウラワザとは、「英和辞典を和英辞典として使う」という隠しワザです。
 以下の 3つの辞書(のCD-ROM 版)をお薦めします (3つも揃えたほうが良い)。

  (1)「ランダムハウス英語辞典」、小学館
  (2)「リーダーズ+プラス」、研究社
  (3)「新編英和活用大辞典」、研究社

 これらの辞書を使って「日本語検索」すれば、和英辞典として使うことができる
 たとえば、「仕事」という単語を、ランダムハウス英語辞典を使って検索し てみて下さい。300語を超える膨大な候補が検索できるでしょう(検索結果の単語は、「仕事」という訳語を含む英単語および 例文を記述してある対象です)。ちなみに、紙形式の和英辞書を使って、「仕事」を調べてみて下さい。CD-ROM 版の辞書の すごさ がわかるでしょう。

 これらのCD-ROM 版の辞書を使って「日本語検索」をしながら知り得た「例文」を、notepad やワープロ・ソフトを使って、地道に集めれば、あなた自身の「和英辞典」を作ることができるでしょう(「WINDOWS の「コピー」機能と「ペースト」機能を使えばよい)。ぼくは、そういうふうにして、自らの「和英辞典」を作っています。

 今使っているパソコン以外に、中古品のパソコン(CPU が弱くても良いから、HD が多量のパソコン)を安い値段で 2台ほど買って、辞書を HD に圧縮して収めて、2台のパソコンを「辞書専用機」として使えば、いちいち、CD-ROM を交換しなくても良いでしょう。1台のパソコンの画面を 2分割して使えば、CD-ROM 版の辞書を、同時に、2つ起動すること ができるので、2台のパソコンを使えば、同時に、4種類の辞書を使うことができる。□

 



[ 補遺 ] (2006年 7月 1日)

 この エッセー を綴ったのは 5年前です。この 5年のあいだに、電子辞書は進化して多機能になって、和文検索 (キーワード検索) すれば、電子辞書に収められている英和辞典・英英辞典をすべて走査して収録されている例文をすべて表示する機能が搭載されてきたので、本 ページ に記述した CD-ROM 版英和辞典-和文検索は、もう、ウラワザ ではなくなってしまいました。ただ、CD-ROM 版英和辞典-和英検索が電子辞書に較べて 1点の メリット があるとすれば、電子辞書では収録されている辞典が固定されているけれど、CD-ROM 版英和辞典は、さまざまな辞典を選べて、しかも、「コピペ (コピー & ペースト)」 ができるということかもしれない。

 そういえば、電子ブック (EB 版) は、思ったほど、進化しなかったですね、、、電子ブック用の辞典も、当初 出版されたソフト数が、ほとんど、増えなかった。私は、ディスクマン (電子ブックの読み取り機、ソニー社製) を、2台、使っていたけれど、2台とも液晶の表示画面がダメになって、捨ててしまった。
 電子ブックは、電子辞書に較べて、ソフトを自由に選んで搭載できる点が長所だったのですが、1冊しか搭載できないので、たとえば、和英辞典から英和辞典に交換する際、いちいち、電子ブックを取り出して入れ替えなければならなかった点が煩わしいので、敬遠されたのかもしれない。
 電子ブックの入れ替えを避けるために、私は 2台の ディスクマン を使っていました。

 電子ブック (EB 版) を パソコン 上で読める フリーソフト (DDWin) が出たので、電子ブック をパソコン のなかに圧縮して収納して、CD-ROM 版と同じように使えるようになって、私は、ディスクマン を使わなくなりました。ディスクマンは、電子辞書とパソコンとのはざまに咲いた 「あだ花」 だったのかしら。

 愚息 (高校一年生) が、今年、高校に入学して、英和辞典・和英辞典・漢和辞典・古語辞典を使うことになるので、私は「紙形式の辞典と電子辞書のいずれを使いたいか」 と かれに訊いたら、かれは 「どちらでも良い」 と言ったので、私は、(私が使ってきた) 電子辞書を、1台 (英和辞典・和英辞典・英英辞典・英語類語辞典が収録されている電子辞書)、かれに譲りました。英語を学習する初期段階で、紙形式の辞典と電子辞書のいずれを使うのが良いかという点は、様々な争点があると思いますが、私は、「(電子辞書の) ジャンプ 機能を上手に使うように」 助言して電子辞書を かれに譲りました。
 私が かれに譲った電子辞書は古くて、紙形式の英語学習辞典が収録している図解や基本的な語法注記などが省略されているので、英語学習の初期段階で、中級向けの電子辞書を使わせても良いかどうか迷ったのですが、かれの使いかたを しばらくのあいだ観て、電子辞書の使用が弊害となるようなら、紙形式の辞典に切り替えさせようと思っています。(ただ、たぶん、紙形式の辞典であれ電子辞書であれ、辞典を使うときに、かれは、英単語に対して、日本語訳のみを探して--例文を読まないで--学習を お終いにするでしょうね。私も、高校生の頃、そうだった [ 苦笑 ]。そういう意味では、紙形式の辞典であれ電子辞書であれ、悪い意味で、使いかたに変わりがないということですね。私が辞典を ほんとうに使いこなすようになったのは、30歳過ぎてからです。)

 「受験英語」 を終えたなら、いちどは、まじめに、「辞典の使いかた」 を再学習したほうが良いでしょうね。




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  佐藤正美の問わず語り