2001年10月15日 作成 月間計画表の作りかた >> 目次 (作成日順)
2006年12月16日 補遺  



 TH さん、きょうは、月間実績表の作りかたについてお話しましょう。

 「月間」 というふうに言いましたが、実績を記録するのは日々の単位です。月末あるいは月初に、月間実績表を用意して、日々の実績を記録していけばよいでしょう。
 以下に僕が作成した月間実績表を記載しておきますので、参考にしてください。


 ▼ 月間実績
 2001年 10月
午前 午後
1                   睡眠   PC、徹夜
2                     睡眠 PC  
3                     仕事
4                     PC TV
5                   徹夜、PC 仮眠 早稲田
6                     幼稚園運動会 仮眠 徹夜、PC
7                       仮眠、PC TV
8                     睡眠 睡眠 TV
午前 午後
9                     睡眠  
10                   睡眠   酒、TV
(以下、省略)

 月間実績表のなかの略文字は、以下の意味です。

  哲 (哲学)、数 (数学)、歴 (歴史)、宗 (宗教)、英 (英語)、文 (文学)、坐 (坐禅)、運 (運動)、
  歩 (約1時間ほどの早足歩行)。

 以上の項目は、僕の学習対象ですから、TH さんは自らの学習対象を記述してください。

 実績表のなかには、実際に勉強した時間を記述すれば--たとえば、1時間ほど勉強したら 「1」 とか、2時間ほど勉強したら 「2」 とか--、実際にやった勉強時間が一目でわかるのですが--僕は、当初、そういう記述をしていたのですが--、数年前から、「読書した後の納得度 (あるいは、理解度)」 を、以下のように 3つの記号を使って記述するようになりました (ただし、理解度や納得度などというのは、正しく判断する規準がないので、こういうやりかたをお薦めできないのですが)。

  (1) ○ (納得)
  (2) △ (やや納得)
  (3) × (不満)

 僕は、例示した (2001年10月の) 実績表では、第一週には、ほとんど、読書をしていなかった。というのは、新しい パソコン を買ったので、セットアップ するために、一日の空き時間のおおかたを、それに費やしていたからです (言い訳するのではないのですが、もし、パソコン の セットアップ がなければ、それに費やした多量の時間を、いつもなら、読書をしていたはずです)。それから、第一週目は、仕事がほとんどなかったので、昼と夜が逆転してしまって、夜どおし起きて、パソコン を弄っていて、夜が明けてから寝るという不規則な生活 (irregular hours) になっています。

 さらに、「TV」 というのは (読んで字のごとく) 「テレビ」 のことですが、僕は、ほとんど、テレビ の番組を観ないのですが、第一週目は、サッカー と K-1 が放映されたので、(僕は サッカー の大 ファン なので) 月間実績表に記述されている 4つの 「TV」 というのは、サッカー の日本代表戦 (2試合) と アントラーズ 戦と K-1 を観戦していたことを示しています。

 なお、月間実績表は月初の 1日 (ついたち) から月末の 31日までを対象にしているので、縦列が、どういう項目だったのか見て取ることがむずかしいので、実績表の途中に、なんどか、ヘッダー を埋め込んでおけば、見やすくなるでしょう。

 以上のように、実績表も非常に単純な形式です。「なにを、いつ、どれほどやったか」 ということを記録しているだけですが、月末になって、月次実績表を眺めてみれば、思ったほど、勉強していないという事実を知って、愕然とします(苦笑)。
 次回は、「生涯貯蓄表」 の作りかたを説明します。□

 



[ 補遺 ] (2006年12月16日)

 前回まで述べてきた計画表 (生涯計画表と年間計画表) が単純だったように、今回述べた月間計画表も単純な形式です。本文の末に綴ったように、月間計画表は、「なにを、いつ、どれほど やったか」 という事実 (実績) を記録しているだけの表です。本来であれば、実績を記録する前に、「なにを、いつ、どれほど やるべきか」 という計画を記述すべきでしょうね。実際、私は、かつて、年間計画表と月間計画表を橋渡しするために、以下のような週間計画表 (週間目標) を作成していました。

▼ 週間目標
-----------------
05/01から始まる週
-----------------
目標:
----------------------------------------------------------------------------------------------
日 曜  午前             午後             夜
--  -- -------------------------   -------------------------   -------------------------
3 日
--  -- -------------------------   -------------------------   -------------------------
4 月
--  -- -------------------------   -------------------------   -------------------------
5 火
--  -- -------------------------   -------------------------   -------------------------
6 水
--  -- -------------------------   -------------------------   -------------------------
7 木
--  -- -------------------------   -------------------------   -------------------------
8 金
--  -- -------------------------   -------------------------   -------------------------
9 土
----------------------------------------------------------------------------------------------

 しかし、週間計画表を作成するのが煩わしくなって、週間計画表を省くようになった次第です。
 というのは、102 ページ (「資料を読む (その 1)」) で示しましたが、私は、新しい研究を進める際に、かならず、読書計画表を作成するのですが、読書計画表は週間計画表の代用になるので、似たような計画表を 2つ作らなくても良いと判断しました。

 月間計画表は、まいにち、記入しますから、前日までの実績が一覧できます。月間計画表を一覧して、いつも感じるのは、学習した気持ちになっていても、実際には、わずかしか学習していない点が如実に示されているという点です。少しでも学習したら、あたかも、学習が進んだように感じるのですが、記録を観たら、さほど、学習していないことが 「事実として」 記されています。「事実」 を観て、みずからの思い込みを叩き壊すためにも--みずからを spoil しないためにも--、月間計画表は役立ちます。「事実」 について、私の好きな アフォリズム を以下に引用します。

 You can't alter facts by filming them over with dead romances.
 (John Drinkwater)

 Realities are less dangerous than fancies. Fact-finding is more important than fault-finding.
 (Carl Lotus Becker)




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  佐藤正美の問わず語り