2003年 6月16日 作成 古い パソコン の使いかた (辞書専用機) >> 目次 (作成日順)
2008年 7月 1日 補遺  


 
 TH さん、きょうは、古い パソコン の使いかたについて お話しましょう。

 
古い パソコン は償却済みになっても、まだ使えるのなら、捨てるのはもったいない。再利用したい。

 僕は、パソコン を 6台使っています。そのほかに、ワープロ 専用機 (SHARP 「書院」) も 2台使っています。
 そして、電子 ブック を読む DATA Discman (SONY)を 2台使い、電子辞書を 3台使っています。
 6 台の パソコン は以下の内訳です。

  (1) FMV475、DX 2、WINDOWS 3.1 (ノート 型)
  (2) FMV590、PENTIUM 90、WINDOWS 3.1 (デスクトップ 型)
  (3) FMV、PENTIUM 75、WINDOWS 95 (ノート 型)
  (4) VAIO PCG-733、MMX 133、WINDOWS 95 (ノート 型)
  (5) DEC2000、PENTIUM 200、WINDOWS 95 (デスクトップ 型)
  (6) Mebius、PENTIUM 600、WINDOWS Me (ノート 型)

 デスクトップ 型の 2台は書斎のほうで使い──拙宅の隣りの マンション を借りていますが──、ノート 型の 4台は拙宅のほうで使っています。

 Mebius 以外は古い パソコン です。
 FMV 475 (DX 2) は、当時、メモリー を最大限に搭載して──標準装備が 8MB の時代でした (笑)──、さらに、フラッシュメモリー・カード (80MB、当時の定価は 20万円ほど) を 2枚使っていましたので、60万円以上を投資して購入した マシン でした。いまでは、骨董品ですね。  「当時」 という言いかたをしましたが、せいぜい、10年ほど前の話です。

 もっとも、200万円を投資して購入した自動車も、10年、使い込めば投資は償却できるのですから、DX 2 も (利用度から判断すれば)たしかに投資に見合う使いかたをしたと思う。

 古い 5台の パソコン は、いまだ使うことができるので、(僕は貧乏性だから) 捨てるのがもったいない。
 古い パソコン の再利用法として、以下の 3点を考えました。
  (1) [ 文章の作成 ] 文章を作成するなら、エディタ と ATOK があればいい。
  (2) [ 画像・動画の編集 ] 画像編集や ビデオ 編集として使う。
  (3) [ 辞書の検索 ] 辞書として使う。

 文章作成だけなら──あるいは、メール をやり取りする程度なら──、ワープロ 専用機のほうが良い。
 ただ、ワープロ 専用機は、画像・動画の編集や辞書の検索には不向きです。

 
古い パソコン を画像・動画の編集専用機として使う。

 古い パソコン でも動画の 「単純な」 編集は不自由しない。
 実際、私は Premiere と Photoshop を PENTIUM 200 上で使っています──ただし、いずれの編集 ソフト も、古い バージョン ですが 。Premiere と Photoshop は プロ 向きの仕様ですから、古い バージョン であっても、シロート が使いこなすのは むずかしいというのが、私の正直な体験談です。

 DEC 2000 (PENTIUM 200、デスクトップ 型) は画像・動画を編集するための専用機として使っています。
 ただし、動画編集では、色調補正は強い CPU でなければ無理なので、Mebius (PENTIUM 600) を使っています。

 
古い パソコン を辞書専用機として使う。

 電子媒体の辞書は紙形式の辞書に比べて、さまざまな検索ができるというのが強みでしょう(26 ページ参照)。
 辞書専用機としては、DATA Discman や電子辞書があるのですが、電子辞書は プレインストール の辞書しか使えないし、DATA Discman は、辞書 ソフトウェア (電子 ブック) を交換できるのですが、 たびたび、電子 ブック を交換するのも非効率です。

 古い パソコン を辞書専用機として使えば良いでしょう。
 ただ、古い パソコン は、HD の容量が小さいので、数多くの辞書を インストール するためには、データ を圧縮したほうがいいでしょう──というよりも、正確に言えば、圧縮せざるを得ないでしょうね。
 CD を圧縮する ソフトウェア として 「携速 98」 をお薦めします。この ソフトウェア は、CD を HD のなかに圧縮して、複数の CD を一度に使うことができる──いちいち、CD を交換しなくてもよい。

 たとえば、私が使っている古い VAIO (MMX 133、ノート 型) の HD の容量は 2GB です。
 当然ながら、Web ブラウザ や ワープロ・ソフト など様々な ソフトウェア も インストール していますから、2GB のすべてを辞書用に使える訳ではない。VAIO のなかに インストール されている辞書は以下のとおりです。
  - 世界大百科事典
  - New Grolier Encyclopeia (英語版の百科事典)
  - Random House Webster's Unabridged Dictionary (英英辞典)
  - 英辞郎
  - ブリタニカ 電子 ブック 小項目辞典
  - ビジネス・技術 実用英語辞典
  - 経済 英和・和英 活用辞典
  - コンピュータ 用語辞典
  - 必携類語実用辞典

 なお、基本的な国語辞典・英語辞典は、(Microsoft 社と小学館が共同製作した) 「Bookshelf」 を CD ドライブ のなかに常駐搭載して使っています。「Bookshelf」 には以下の辞書が収録されています。
  - 国語大辞典
  - ブログレッシブ 英和辞典
  - プログレッシブ 和英辞典
  - The American Heritage Dictionary of the English Language
  - 類語例解辞典
  - 故事ことわざの辞典

 ほかの パソコン のなかに、同じ辞書を インストール しても無駄だから、ちがう辞書を収録すればいいでしょう。
 たとえば、Mebius (HD 10GB) のほうには、以下のような辞書を インストール しています。
  - Oxford English Dictionary
  - Oxford Dictionary/Thesaurus
  - COBUILD on CD-ROM
  - Britannica 2001
  - ランダムハウス 英語辞典 (英和辞典)
  - 研究社新和英大辞典
  - 研究社新編英和活用大辞典
  - Asahi Press SENTENCE (口語 英和・和英 大辞典)
  - 英辞郎
  - 経済/金融 英和/和英 実用辞典
  - 日経 経済・ビジネス 用語辞典
  - 日本語語彙体系
  - 三省堂辞書 11冊 セット
  - 日本文化総合年表・近代日本総合年表
  - 朝日新聞が語る ドキュメント 20世紀

 以上の 2台 (VAIO と Mebius) は、拙宅のほうで、愚息の部屋の隅を間借りして使っています。
 1台の パソコン は フレッツ ADSL に接続してあって、机の中心に置いてあるのですが、もう 1台は その右横に置いて、さらに、DATA Discman 1台と電子辞書 1台を本機の左横に置いています。
 机の真ん中に置いてある パソコン を使って執筆したり ウェッブ の サイト を検索したりしていますが、横に置いてある パソコン が辞書専用機として活躍しています。1台の パソコン では、2つから 3つの辞書を表示することができるので、DATA Discman と電子辞書を併用すれば、4つから 5つの辞書を同時に使うことができます。
 たとえば、英文日記を綴る際 (122ページ 参照)、和英辞典を使って例文を入手したら、同時に、その例文のなかの単語について、英英辞典や百科辞典を使って詳細に調べることができます。また、ウェッブ の サイト を検索する際、入手した情報に対して百科辞典や英英辞典を使いながら詳細に調べることができる。

 FMV の 2台は リビング・ルーム に置いてあります。
 その 1台には、世界大百科事典や日本史の年表や ドキュメント 20世紀が収録されているので、テレビ の ニュース を観ていて、それらの辞書を使って知識を確認するようにしています。
 もっとも、私は 「ながら族」 なので、リビング・ルーム で WOWOW の映画を 「聴きながら」、執筆することもあるので、リビング・ルーム に ノート 型の パソコン を置いている、というのが正直な告白です (笑)。
 しかも、古い パソコン でも、(携帯用の CD ドライブ を接続すれば) CD プレイヤー [ 簡単な オーディオ 機器 ] の代用品になります。

 さて、テレビ の付近に百科事典を置いておけば、テレビ の報道から得た情報のなかで自らの知識の曖昧な点を調べやすいので知識を増やすことができる、と綴ってあった書物を読んだことがあるのですが、ノート 型の古い パソコン は持ち運びができるので、リビング・ルーム に置いて、百科事典などの辞書を収録しておけばいいでしょう。
 家族といっしょに テレビ の ニュース を観ていて、たとえば、子どもたちが、「弥生時代が 500年ほど早くなるって言っているけど、弥生時代って、どういう時代なの?」 と訊かれたら、「いっしょに調べてみよう」 と言って、パソコン の辞書を子どもたちと いっしょに使えばいいでしょうね。

 家族もいないし、子ども もいないって ?
 だったら、一人で調べればいい。百科事典を起点にして、次々と事典・辞典を読んでいれば、くだらない ミーハー 本を読むことに比べたら、数段に役立つでしょうね。



[ 読みかた ] (2008年 7月 1日)

 本 エッセー は、5年前に綴られています。当時 使っていた古い パソコン のうちで、WINDOWS 3.1 (2台) と WINDOWS 95 (2台) は、もう、現役を退きました。WINDOWS Me (2台、ふたつとも ノートブック 型) は、いまでも、使っています。ほかに、WINDOWS XP (1台、デスクトップ 型) 使っています。WINDOWS Me (1台) と WINDOWS XP (1台) は、「TM の会」 の会員 (長谷川さん) が譲ってくれました。WINDOWS XP (VAIO) を、拙宅のほうで、主機として使っています。そして、WINDOWS Me (Mebius) の 1台を、主機のかたわらで、(本 ホームページ に記述した) 「辞書搭載機」 として使っています──もう 1台の WINDOWS Me (Prius) は、(拙宅とはべつに借りている) 書斎のほうで使っています。

 DATA Diskman (2台) は、いずれも、液晶画面が壊れて、廃物になりました。
 電子辞書は、(高校三年生と高校一年生の愚息たちに、それぞれ、1台ずつ譲って、) いま、2台 (古い 1台は、SII SR-T7100、そして、最新の CASIO EX-word XD-SP6600) を使っています──XD-SP6600 は、拙宅で使って、SII SR-T7100 は、鞄のなかに入れて、常時、携帯しています。最新の電子辞書は、搭載済みの辞書群のほかに──多数の辞書が搭載されていますが──、さらに、「別売り (microSD カード 形式)」 の辞典を アド-オン できます [ たとえば、「研究社版 英和活用大辞典」 「ブリタニカ 百科事典 小項目」 とか 「研究社版 和英大辞典」 など ]──さまざまな辞典を自由に搭載できる形態は、かつての電子 ブック 風になってきましたね。古語辞典 [ 旺文社 全訳古語辞典 ] が搭載されているので──私は、ときどき、古文を読むので──、重宝しています。でも、搭載済みの多数の辞書群のなかには、私が、全然、興味のない物もいくつもあるので [ たとえば、「家庭医学大全科」 「旅行会話」 や 「脳鍛 アプリ」 など ]、電子辞書の使用頻度は非常に多いのですが、全然 使わない コンテンツ もあります。

 「辞書を読む」 ことについては、本 ホームページ の 418 ページ を参照してください。

 本 エッセー で記載した多数の CD-ROM 版辞典を パソコン に収録していますので、OS が バージョンアップ されるたびに、新しい マシーン のなかに、それらを再収録するのが面倒なので、古い パソコン を 「辞書専用機」 として使い続けているというのが正直な話です。




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  佐藤正美の問わず語り