2004年 4月 1日 作成 哲学 (認知・言語) >> 目次 (作成日順)
2008年 9月 1日 更新  



 言語・認知・認識・思考に関する文献を、哲学 (および心理学) として掲載します。



[ 読みかた ] (2008年 9月 1日)

 私は、19歳のときに、ウィトゲンシュタイン 氏の著作 「論理哲学論考」 を読んで、「哲学」 に対して興味を抱きました。そして、その後、ウィトゲンシュタイン 氏の著作 (翻訳書) を できるかぎり買い集めて読んで、ついには、かれの全集 (大修館 版) を購入して読破して、いまでも、かれの著作を いくども読み返しています。私は哲学者でもないし数学者でもないのですが、データベース の データ・モデル を作るのが仕事なので、40歳頃から 「数学基礎論」 を学習し続けて──集合論・命題論理・述語論理の基礎は、30歳代にも学習していたのですが、どちらかと言えば、数学の テクニック のほうを学習していて、「数学の哲学」 には興味がなかったのですが──、次第に、「数学基礎論」 と 「言語哲学」 を学習するに至った次第です。私が 今まで どういう哲学書・数学書を読んできたかは、本 ホームページ の 「読書案内」 に記載してきました。そして、今まで 読んできた書物は、どちらかと言えば、「数学基礎論」 のほうが多かったようです。

 いま、私は、言語哲学を学習しようと計画しています。したがって、本 ページ に記載した文献を起点にして──本 ページ に記載した文献は 「辞典・事典」 を除いて、すべて読んでいますが──、言語哲学の文献を読みはじめるでしょう。本 ページ で記載した 「言語は なぜ哲学の問題になるのか」 (イアン・ハッキング 氏著) は、哲学の争点が 「観念」 から 「言語」 に移った次第を鳥瞰していて、どの哲学者の どの著作を読めば良いかを 教えてくれます──ハッキング 氏の著作を 本 ホームページ の 「推薦図書」 のなかにも入れています。そして、いま、私は、デイヴィドソン 氏の著作を丁寧に読み込んでいます。おそらく、今後、私は、ストローソン 氏や ダメット 氏を読むでしょう。
 いっぽうで、「認知科学」 の観点から、チューリング 氏の論文 (原文) を読みはじめています。私は ウィトゲンシュタイン 氏を師と仰いでいますが、いっぽうで、チューリング 氏も私にとって とても気になる人物です。私が システム・エンジニア だから (コンピュータ の原型になった チューリング・マシーン を作った) チューリング 氏に対して興味を抱いているというのではなくて──勿論、私が こういう仕事をしていなければ、チューリング 氏を知ることはなかったかもしれないのですが──、かれの 「真摯な・悲劇的な」 生きかた・哲学に対して興味を抱いています。

 本 ページ に記載した文献は少ないのですが、私が学習を進めるにつれて、今後、次第に増えてゆくでしょう。





 ▼ [ 言語、思考、知識、意味 ]

 ● 構造主義、筑摩書房

  以下の文献が収録されている。
  - 哲学、フランソワ・ヴァール (佐々木明 訳)
  - 精神分析学、ムスタファ・サファン (松崎芳隆・伊藤 晃 訳)
  - 人類学、ダン・スペルベル (伊藤 晃 訳)
  - 詩学、ツヴェタン・トドロフ (松崎芳隆 訳)
  - 言語学、オスワルド・デュクロ (井村順一 訳)

 ● 思考について、ギルバート・ライル 著、坂本百大・井上治子・服部裕幸・信原幸弘 訳、みすず書房

 ● 言うこと、なにも言わないこと、ジャック・ブーヴレス 著、中川雄一 訳、国文社

 ● 科学的認識の基礎、ホワイトヘッド A.N. 著、藤川吉美 訳、理想社

 ● 客観的知識 (進化論的 アプローチ、カール・R・ポパー 著、森博 訳、木鐸社刊

 ● ポパー と ウィトゲンシュタイン (ウィーン 学団・論理実証主義 再考、ドミニック・ルクール 著、野崎次郎 訳、国文社

 ● 意味と必然性、ルドルフ・カルナップ 著、永井成男 ほか訳、紀伊國屋書店

 ● 言語と メタ 言語、R・ヤコブソン 著、池上嘉彦・山中桂一 訳、勁草書房

 ● 言語は なぜ哲学の問題になるのか、イアン・ハッキング 著、伊藤邦武 訳、勁草書房

 ● 記号論と言語哲学、ウンベルト・エーコ 著、谷口 勇 訳、国文社

 ● 日常言語の論理学、オールウド・アンデソン・ダール 著、公平珠躬・野家啓一 訳、産業図書

 ● 行為と出来事、ドナルド・デイヴィドソン 著、服部裕幸・柴田正良 訳、勁草書房

 ● 真理と解釈、ドナルド・デイヴィドソン 著、野本和幸・植木哲也・金子洋之・高橋 要 訳、勁草書房

 




 ▼ [ 認知、認識、無限 ]

 ● 認知科学への招待 (チューリング と ウィトゲンシュタイン を道しるべに、J・ライバー 著、今井邦彦 訳、新曜社

 ● 日常言語の推論 (認知科学選書 2)、坂原 茂、東京大学出版会

 ● 知るということ 認識学序説 (認知科学選書8)、渡辺 慧、東京大学出版会

 ● 色彩の本質、ルドルフ・シュタイナー 著、高橋 巌 訳、イザラ書房

 ● 無限 その哲学と数学、A・W・ムーア 著、石村多門 訳、東京電機大学出版局

 ● 無限と有限、竹内 啓 編、東京大学出版会 (東京大学教養講座-1)

 




 ▼ [ 辞典、事典 ]

 ● 述語集 (気になることば)、中村雄二郎 著、岩波新書 276

 ● 定義集 (ちくま哲学の森 別巻)、筑摩書房

 ● 定義集、アラン 著、森 有正 訳、みすず書房

 ● キイワード 事典 KEYWORDS、レイモンド・ウィリアムズ 著、岡崎康一 訳、晶文社

 ● 心の事典、本明 寛・島田一男・宗 左近・高橋 徹 編集、ぎょうせい

 ● 心理学辞典、中島義明 ほか編集、有斐閣

 ● 認知心理学事典、M・W・アイゼンク 編、野島久雄・重野 純・半田智久 訳、新曜社

 ● ラルース 臨床心理学事典、N・シラミー 著、滝沢武久・加藤 敏 監訳、弘文堂

 ● 臨床心理学辞典、恩田 彰・伊藤隆二 編、八千代出版

 ● 精神分析学辞典、チャールズ・ライクロフト 著、山口泰司 訳、河出書房新社

 ● 精神分析用語辞典、ラプランシュ/ポンタリス 著、村上 仁 監訳、みすず書房

 



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