思想の花びら 2002年 6月30日


 ●  ギットン(哲学者)のことば

 思考には骨組みとなるような体系が必要であるが、しかし人間が存在の体系と等しくなることは、おそらく不可能であって、真の救いは体系よりも方法を選ぶことであろう。

 



 ●  亀井勝一郎(文芸評論家)のことば

 北斎は化けものを描く名手であった。
 人間のあらゆる姿態と表情を追求しつくしたあげく、そうなったのである。
 冷徹なリアリズムのそれは所産である。
 空想家は決して化けものを描くことはできない。

 


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