2001年10月15日 リレーションシッフ゜ の検証 >> 目次 (作成日順)
  ● QUESTION   どの entity の間に リレーションシッフ゜ が成立するか判断する基準はあるか。
  ▼ ANSWER   ある。 entity の マトリックス を作成すればよい。
2006年11月16日 補遺  




 「『関係の論理』 の テーフ゛ル (aRb を検証する テーフ゛ル)」 を画面ごとに作成すればよい。


具体例: 以下の画面例を使う。
受注入力画面
顧客番号:××××
受注番号:××××
顧客名称:××××××××××
受注日 :××××-××-××
品目コート゛ 品目名称 受注数 品目単価
×××× ×××××××××× 999 9,999



 以下の 3つの identifier が認知できる。
 (1) 顧客番号
 (2) 受注番号
 (3) 品目 コート゛

 したがって、以下の 3つの entity が認知される。
 (1) 顧客
 (2) 受注
 (3) 品目

 そこで、以下のような、entity 間の マトリックス を作成する。
 (1) entity を縦列と横列に並べる。
 (2) マトリックス の対角線よりも上にある欄は使用しない。
 (3) それぞれの縦列を使って、関係が成立するかどうか調べる。


リレーションシッフ゜ の検証表
  顧 客 受 注 品 目
顧 客 再帰?
受 注 再帰?
品 目 再帰?



 以上の マトリックス から判断できることは、以下の 2点である。
 (1) それぞれの 「再帰」 を生成するのかしないのか。
 (2) 「顧客」 と 「品目」 の間には、対照表 (「validation-rule」) が成立するのかしないのか。

 以上の 2点を、その画面を使う エント゛ユーサ゛ に訊けばよい。



[ 補遺 ] (2006年11月16日)

 「リレーションシップ の検証表」 は、「情報」 ごとに作るのが コツ である。というのは、1つの 「情報」 は、まとまった 「意味」 を伝達するための単位として設計されることが多いので、文脈のなかで、entity の関係 [ 関係の意味 ] を検証しやすいから。たとえば、受注入力という文脈のなかでは、「品目」 の再帰は、「代替品目」 を示すかもしれないが、ほかの 「情報」 では--たとえば、生産過程では--、「部品構成表」 を示すかもしれない。
 実地の データ 設計では、リレーションシップ は、以下の手順で作成する。

 (1) まず、「情報」 のなかで明示的な リレーションシップ を構造図のなかに記述する。
 (2) 次に、「リレーションシップ の検証表」 を作成して、リレーションシップ の網羅性を検査する。

 データ 構造図として大切な点は、リレーションシップ が一つの取りこぼしもないように、網羅性を検証されていなければならないという点である。




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