2002年 2月23日 作成 日本史 (年表) >> 目次 (作成日順)
2006年 8月 1日 更新  


 日本史を勉強するには、まず、資料集と年表をてもとに揃えておかなければならない。
 日本史の概説書ばかりを読んで、原資料を読んだことがない、というのは本末転倒である。

 今回は、まず、年表を紹介する。

 (★) はお薦めの意味である。



[ 読みかた ] (2006年 8月 1日)

 私 (佐藤正美) は、年表を眺めるのが好きです。
 本 ページ に記載した年表のほとんどは、(拙宅とはべつに借りている) 書斎のほうに所蔵していますが、拙宅 (パソコン を置いている机のそば) のほうにも、下記の簡略な年表を常備しています。

 ● 近代日本総合年表 [ 第四版 ]、岩波書店。

 ● 日本史年表、歴史学研究会 編、岩波書店

 ● 新日本史主題史年表、清水書院編集部 編、清水書院。

 ● 日本史年表の基礎知識、歴史読本臨時増刊 1993年・冬号、新人物往来社。

 ● 昭和史年表 (完結版) [ 年表で綴る昭和のあゆみ ]、神田文人 編、小学館。
  [ 昭和・平成 現代史年表 の前身 ]

 ● 1億人の昭和史 (15) 昭和史写真年表 (元年 - 51年)、毎日新聞社。

 ● 昭和 家庭史年表、下川耿史、家庭総合研究会 編、河出書房新社。
  [ 昭和・平成 家庭史年表 の旧版 ]

 ● 戦後史年表 [ 1945 - 2005 ]、神田文人・小林英夫 編、小学館。

 ● [ 改訂新版 ] 戦後の重大事件 早見表、毎日新聞メディア編成本部 編、毎日新聞社。

 
 日本史に対する私の興味は、(日本史全般に関して網羅的な知識を得ることではなくて、) 昭和史を振り返る点に注がれています。すなわち、みずからが生まれて育った青年期 (1980年) までの昭和史に対して興味があります。それ以後 (1980年以後) の昭和史・平成史については、まいにち、(新聞や テレビ を通して、) ニュース を知っていたので、時代の 「渦中」 にいたことになるのですが、それ以前 (1980年以前) には、「社会」 との かかわりあい は 薄くて、文学書・哲学書などを読んで 「自我」 の芽生えのほうに意識が向かっていました。就職するまでは、「社会」 に対する意識は、ほとんどなかったと云っていいでしょうね。ただ、そういう意識がなかったとしても、私は 「社会」 のなかで育ったのだから、「社会」 は私に対して影響を及ぼしていたことは確かでしょうね。

 この文を綴りながら、私の青年期以前の 「社会的事象」 を振り返ったときに、強烈な記憶として遺っている事象は、「(初めての衛星中継で送られてきた) ケネディ 大統領の暗殺」 「東大安田講堂の封鎖解除」 「赤軍派の 『よど号』 事件」 「赤軍派の浅間山荘占拠」 と 「三島由紀夫の割腹自殺」 です。「東京 オリンピック」 と 「大阪万博」 も強く記憶に遺っています (「東京 オリンピック」 は テレビ で観戦しましたが、「大阪万博」 では、大阪の会場に足を運びました)。「石油 ショック の買いだめ」 や 「ロッキード 事件」 も覚えています。「文化・芸術」 では、私の青春時代の音楽は、「グループ・サウンズ」 と 「フォーク・ソング」 でした。ビートルズ が来日したのですが、私は興味がなかった。こどものときには、「鉄腕 アトム」 や 「鉄人 28号」 や 「エイトマン」 という テレビ 漫画を夢中になって観ていましたし、中学生の頃に放映された スポーツ 漫画--いわゆる 「スポ 根 (スポーツ 根性物)」--「巨人の星」 は、「国民的」 と云えるほど、多くの日本人が観ていたようです。

 私 (昭和 28年生まれ)は、いわゆる 「団塊の世代」 から、やや外れて、団塊の 「尻尾 (しっぽ)」 に属しています。団塊の世代ほどに 「学生運動」 の渦中にいた訳ではないのですが、「学生運動」 の末期に遭遇しています。私が早稲田大学に入学した前年に、文学部の校舎で、一般学生が (学生運動のさなか、学生運動家と間違われて、) 殺害された事件も起こっていましたし [ 惨 (むご) い事件でした、、、ヘルメット を被って覆面した正体不明な複数の男たちに囲まれて、身に覚えのない理由を言われて、蹴り回され、鉄 パイプ で殴られて、血だらけになって、はげしい痛みのなかで意識が薄れていく自分を想像してみて下さい、、、 ]、学校の正門には、機動隊が、まいにちのように待機していましたし、構内では、学生運動家たち (「核マル」 派 と 「中核」 派) が近親憎悪と云っていいほどの犬猿の仲で、たがいの集会を襲い、生身の人間が鉄 パイプ で殴られている現場を私たちは いくども目にしました。生身の人間が鉄 パイプ で殴られている音は、ドスドス という鈍い音でした。学校の正門前にある ラーメン店で私が昼食をとっていたら、店の窓ガラスが割れて、投石が店のなかに飛んできて、店の外では、学生運動家たちが機動隊 (早稲田を所管していたのは 「第八機動隊」で、「蜂」 の シンボル・マーク を着けていました) と争っていました。
 騒然とした時代でした。

 ものごころがついた年齢 (10歳くらい、昭和 38年 [ 1963年 ]) から大学卒業 (1977年) までのあいだに起こった 「社会的事件」 を年表で調べてみたら、遺憾ながら、年表のなかに記されている社会的現象・事件に関して、ほとんど知識がない。それらの社会的現象・事件の キーワード を知ってはいるけれど、それらの現象・事件の中身を知らない--当事者のほかには 「真相」 を知り得るはずもないのですが、それでも、社会の一員として知っているはずの (ニュース として報道された) 概況を私は知らない。

 私は、大学生の頃、下宿に テレビ を持っていなかったし、新聞も購読していなかった。電話も持っていなかったし、風呂もなかった (銭湯通いでした)。学生運動家たちとは逆に、私は、「社会的事象」 に対して、全然、興味をもっていなかったし、ひたすら、文学書・哲学書を読みふけっていました。私の知識のなかで、大学生・大学院生の頃に起こった 「社会的事象」 は、欠落しています。

 私の知識のなかで、大学生・大学院生の頃に起こった 「社会的現象」 の知識が欠落しているからといって、私は年表を読んでいる訳ではないのであって、私が みずからの人生を振り返ったときに、かならず、最初にもどる時点が小学校の頃です。その時点を起点にして、今に至るまで、みずからが属している社会のなかで、どのような事象が起こったのかを眺めるのが好きなのです。
 歴史の専門家であれば、さまざまな 「社会的事象」 を丁寧に調べて、それらのあいだに、脈絡 (できごとの理由) を探らなければならないのでしょうが、私のような シロート は、そういう職責がないから、社会的事象を 「私の人生」 の文脈のなかで読めばいい (眺めればいい)。

 学校を卒業してからの日本史学習は、受験勉強のように、年表を暗記しなくてもよいので、年表を眺めながら、みずからの人生と重ねてみたり、あるいは、古文 (日本の古典文学) の知識を援用して、遠い時代に生きた人たちの生活を想像するのは、趣味の 1つになるでしょう。「そんなことして、なんになるんかね。金銭の足しにはならんね。」 と私に対して言った無粋な男がいましたが、どだい、住む世界が私とちがうのでしょうね。

 




 

 ▼ 入門編

 ● 決定版 20世紀年表、神田文人・小林英夫 編、小学館 (★)

 ● 昭和・平成 現代史年表、神田文人 編、小学館 (★)

 ● 戦後史年表 [ 1945 - 2005 ]、神田文人・小林英夫 編、小学館 (★)

 ● 日本史年表、歴史学研究会 編、岩波書店

 ● 新日本史主題史年表、清水書院編集部 編、清水書院 (★)
  [ テーマ別の年表 ] [ 高校生用の副読本 ]

 ● 昭和世相史、原田勝正 編、小学館

 ● 1億人の昭和史 (15) 昭和史写真年表 (元年 - 51年)、毎日新聞社

 ● 明治/大正/昭和 世相史、加藤秀俊 他、社会思想社刊

 ● チャート でみる日本の流行年史、岡部木綿子・アクロス 編集室 編、PARCO 出版

 



[ 読みかた ] (2006年 8月 1日)

 社会的事象を 「調べる」 ための参考文献ではなくて、ふだん、てもとに置いて、「読む」 ための書物として、いくつかの年表を記載しました。まず、私は、以下の 2冊を読んで、昭和時代の概況を掴みました。

 ● 昭和世相史、原田勝正 編、小学館

 ● 明治/大正/昭和 世相史、加藤秀俊 他、社会思想社刊

 そして、次に、以下の 2冊を、ときどき、拾い読みしています。

 ● 昭和史年表 (完結版) [ 年表で綴る昭和のあゆみ ]、神田文人 編、小学館。
  [ 昭和・平成 現代史年表 の前身 ]

 ● 昭和 家庭史年表、下川耿史、家庭総合研究会 編、河出書房新社。
  [ 昭和・平成 家庭史年表 の旧版 ]

 
 年表を読んでいて感じる点は、1970年代が 「ターニング・ポイント」 だったかなという点です。この点を、神田文人 氏 (「昭和史年表 (完結版) [ 年表で綴る昭和のあゆみ ]」 の編者) は、以下のように総括なさっていらっしゃいます。

     1970年代に始まる新しい時代の波は 1980年代に入って いっそう顕著になる。一つは 「軽薄短小」 と
     いわれる現象である。これは開発以来の電卓の急速な 「軽薄短小」 化という、低成長時代の小資源国
     日本の経済活動の成果の表現であった。が同時に、文化面でも 「軽薄短小」 化が進み、書籍より雑誌
     が、月刊誌より週刊誌が、総合雑誌より タウン誌・情報誌が市場価値を高め、さらに映像化が急速に
     進んでいる。もう一つの現象として 「選択的嗜好」 が目立っている。経済成長により一定の満足度が
     得られたため、マスプロ、マスセール の時代から 「選択的嗜好」 の時代に移った。多様化の時代と
     いわれるゆえんである。

     ますます イデオロギー では動かない、客観的情報による実利でなければ動かない社会となるであろう。
     しかし いったん自己の権利・権限が犯されるようなときには政治の動向を左右するほどの力も秘めて
     いる。それが戦後民主主義の所産でもある。

 
 学校で教わった日本史は、政治史・経済史が主体でしたが、私の興味は、世相史・家庭史 (新聞で云えば、「社会面」) のほうに注がれています。それは、いまでも変わっていない。私は、仕事がら、日本経済新聞を、まいにち、読んでいますが、経済を歴史のなかで観ようという意識は私には薄い。政治・経済が世相史・家庭史に影響を及ぼしていることは事実なのですが、私の視点は、あくまで、「『個人としての』 社会への関与 (生活哲学)」 という点にあるようです。
 また、「日本文化」 を、私は、英語 (欧米の思考法) との対比のなかで観ていて、歴史 (日本史) のなかで観ていないようです。

 




 

 ▼ 中級編

 ● 近代日本総合年表 [ 第四版 ]、岩波書店 (★)
  [ 第三版は、次に記載する 「日本文化総合年表」 といっしょにした CD-ROM版 がある。]

 ● 日本文化総合年表、岩波書店

 ● 日本史分類年表、桑田忠親 監修、東京書籍 (★)
  [ テーマ 別の年表 ]

 ● 日本史総合年表、加藤友康 他編、吉川弘文館 (★)

 ● 日本史年表の基礎知識、歴史読本臨時増刊 1993年・冬号、新人物往来社(★)
  [ テーマ 別の年表 ]

 ● 対外関係史総合年表、対外関係史総合年表編集委員会 編、吉川弘文館

 ● 昭和・平成史年表、平凡社 (★)

 ● 20世紀年表、毎日新聞社 (★)

 ● 資料 戦後二十年史 (6) 年表、遠山茂樹 編、日本評論社

 ● [ 改訂新版 ] 戦後の重大事件 早見表、毎日新聞メディア編成本部 編、毎日新聞社(★)

 ● 日本経済の足どり [ 昭和31年度 - 平成12年度 ]、加藤治彦 編、財経詳報社(★)

 ● 戦後 日米関係年表、高坂正堯 他編著、PHP 研究所

 ● 日本外交ハンドブック、永野信利 編著、サイマル出版会

 ● 近世生活史年表、遠藤元男、雄山閣

 ● 近世事件史年表、明田鉄男、雄山閣

 ● 明治世相編年辞典、朝倉治彦・稲村徹元 編、東京堂出版

 ● 明治文化大年表(前期編・後期編)、日置昌一、大蔵出版

 ● 明治・大正 家庭史年表、下川耿史、家庭総合研究会 編、河出書房新社(★)

 ● 昭和・平成 家庭史年表、下川耿史、家庭総合研究会 編、河出書房新社(★)

 ● 現代風俗史年表 [ 1945 - 2000 ]、世相風俗観察会 編、河出書房新社(★)

 ● 年表で見る モノ の歴史事典 (上・下)、ゆまに書房

 ● 日本人物在世年表、上園政雄 編、吉川弘文館
  [ 天正元年(1573年)から明治 45年 (1912年) までに活躍した有名人の歳を年表形式に記載してある ]

 ● 値段史年表 (明治・大正・昭和)、週刊朝日 編、朝日新聞社 (★)

 ● 近代日本食文化年表、小菅桂子、雄山閣

 ● 明治/大正/昭和 食生活世相史、加藤秀俊、柴田書店
  [ シリーズ 食文化の発見 (1)]

 ● 日本 欧米 比較情報文化年表、小成隆俊 編著、雄山閣

 ● 解説 科學文化史年表 [ 1971年増補版 ]、湯浅光朝 編著、中央公論社

 ● コンサイス 科学年表、湯浅光朝 編著、三省堂

 ● 情報処理産業年表、日本経営史研究所 編、日本 アイ・ビー・エム 株式会社

 ● 日本文学大年表、市古貞次 編、おうふう
  [ 簡約版の 「日本文学年表」 が同じ出版社 (桜楓社) からでている。]

 ● 日本美術史年表、源 豊宗 編、座右宝刊行会

 ● 日本演劇史年表、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 編、八木書店

 ● 日本仏教史年表、平岡定海・圭室文雄・池田英俊 編、雄山閣

 ● 日本教育史年表、伊ヶ崎暁生・松島栄一 編、三省堂

 ● 年表・幼稚園百年史、お茶の水女子大学文教育学部 附属幼稚園 編、国土社

 ● 人権歴史年表、上田正昭 編、山川出版社

 ● 近代体育スポーツ年表、岸野雄三 他編、大修館書店

 ● 年表 男と女の日本史、「女と男の時空」 編纂委員会 編、藤原書店

 ● 江戸東京年表、大濱徹也・吉原健一郎 編、小学館

 ● 近代大阪年表 [ 明治元年〜昭和57年 ]、NHK 大阪放送局 編、日本放送出版協会

 ● 総合地方史大年表、児玉幸多 監修、人物往来社

 



[ 読みかた ] (2006年 8月 1日)

 これらの年表のおおかたは、古本展を巡って、買い集めました。年表を買おうとして古本展を巡ったのではなくて、史料を探して古本展を巡っている最中に、たまたま、目にした年表を買っていたというにすぎない。近代日本総合年表 [ 第三版 ] の CD-ROM 版 (「日本文化総合年表」 も収録) と 「日本史年表の基礎知識 (歴史読本臨時増刊)」 のほかは、(拙宅とはべつに借りている アパート の) 書斎のほうに置いてあって、[ (★) を付した年表を除いて、] ふだん、全然、手にすることがない。(★) を付した年表は、たまに、書斎のほうに出向いて、参考文献として使うことがありますが、ふだん、読んでいる訳ではない。

 私が、ふだん、愛用している年表は、(前述した 「入門編」 の年表のほかに、) 「近代日本総合年表 (CD-ROM 版)」 と 「日本史年表の基礎知識 (歴史読本臨時増刊)」 です。

 「近代日本総合年表 (CD-ROM 版)」 は、パソコン 上で使うことができるので、検索機能が良い。たとえば、「徳川家康」 を キーワード にして年表を検索すれば、かれにかかわる できごと が表示されて、さながら、徳川家康の個人史を追跡できます。

 「日本史年表の基礎知識 (歴史読本臨時増刊)」 も重宝しています。
 この年表は二部構成になっていて、第一部は 「基本年表 (政治史、外交史、社会・経済史、文化史、昭和史」 を収録していて、第二部は、「特殊年表」 として、それぞれの領域 (歴代天皇、事件史、合戦史、城郭史、近世消防・火災・地震、農業史、漁業史、貨幣史、鉄道史、自動車史、船舶史、航空史、通信史、道路・上下水道史、庭園史、食生活史、コーヒー史、ビール史、服装史、絹、医学史、和漢薬史、女性史、遊女史、銭湯史、近代子どもの遊びと玩具史、教育史、神道史、仏教史、キリスト教史、伝統色彩文献、ガラス史、華道史、茶道史、能・狂言史、歌舞伎史、邦楽史、スポーツ史、相撲史、登山史) の年表を収録しています。それぞれの領域の記述は簡略ですが、それでも、それぞれの領域の年表を通読すれば、日本人の生活が どのように変わってきたのかを通観することができます。

 たとえば、食生活史を眺めていて、私が生まれた年は昭和 28年 (1953年) ですが、私が小学校に通う頃から 「インスタント食品」 が日本に出てきたようです--1958年の秋に、日清食品が チキンラーメン を出して、インスタント 食品 ブーム の先駆となり、1960年に、森永が日本で初めて インスタント・コーヒー を出しました。当時、私は、海辺の寒村に住んでいたのですが、亡き父は 「ハイカラ」 なひとで、日曜日の朝食として、食 パン を トースター で焼いて、インスタント・ココア を飲んでいました。インスタント・ココア は、当時、森永が スポンサー になっていた テレビ 漫画 「狼少年 ケン」 のなかで コマーシャル として流れていました。ちなみに、「鉄人 28号」 の スポンサー は江崎 グリコ でしたし、「ナショナル・キッド」 の スポンサー は、呼称が示すように松下でした。チキン・ラーメン は、いまでも、スーパー・マーケット の棚で観ますね。
 びん詰め生 ビール が出てきたのは 1963年だそうで、テトラパック (紙) 入りの牛乳が登場したのは 1964年だそうです。牛乳は、テトラパック 入りが出回る前、びん詰めでした。私が小学校の頃は、給食では、当初、脱脂粉乳で作った ミルク を アルミ の食器で飲んでいたのですが、しばらくして、びん詰めの牛乳に替わりました。小学校の給食では、献立は、食 パン が多かったのですが、たまに、米 (炒飯) とか、コッペパン に砂糖をまぶして油で揚げた 「揚げパン」 が出て、生徒には 「揚げ パン」 は人気があった。
 年表を読んでいると、そういう思い出が、まざまざと蘇ってきます。

 「自分史」 を作るのが、一時、ブーム になりましたが、定年を迎える年齢になれば、みずからの人生を記 (しる) したい気持ちになるのかもしれないですね。また、「昭和史」 が ブーム になったようですが、「団塊の世代」 が定年を迎える時期になって、みずからが育ち、仕事に励んだ時代を懐かしんでいるのかしら。
 私は、年表を眺めるのが好きですが、「自分史」 を遺そうという気はない。もし、できるなら、私は、自分が生きた証など遺さないで、舞台を降りたいと思う。

 




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