2003年 5月16日 アンケート 用紙の データ 構造 (対照表) >> 目次 (作成日順)
  ● QUESTION   読者 カード などの アンケート 用紙に対して データ 構造は どうすればよいか。
  ▼ ANSWER   以下の具体例を参照されたい。
2008年 6月 1日 補遺  



 以下の アンケート 用紙 (書物の読者 カード) を例にする。

 

カード NO 氏名 (記入)、住所 (記入)、電話番号 (記入)、E-mail (記入)
見出し項目記入項目および選択項目
  著者名 (印刷済み)
  著作名 (印刷済み)
  購入日 (記入)
  購入店 (記入)
認知手段 □ 新聞広告 □ 雑誌広告 □ 店頭 □ 弊社の ホームページ
 □ 上司・知人の推薦
読後感想 □ 役立った □ 普通 □ あまり役に立たなかった
 その他備考 [(感想などを文字で綴る)]


 ● 前提

 (1) 読者 カード NO は、あらかじめ、連続番号が印刷されている。

 (2) 読者 カード は、いつくかの パターン が用意されていて、コード 化されている (アンケート NO)。
    書物ごとに使われる読者 カード が違う。読者 カード には パターン 名称が付与されている。
    そして、1 つの読者 カード のなかに、読者 カード NO が連続番号として付番されている。

 (3) 記入項目および選択項目は、すべて、任意であって、null が起こる可能性がある。
    すべての項目が null であることも起こり得る。

 (4) 著者名と著作名は、コード 化されている (著者番号および著作番号)。
    ただし、ISBN 番号は著作の アトリビュート として扱われている。

 (5) 書店は コード 化されていない。

 (6) 見出し項目、記入項目および選択項目は コード 化されている。

 
 ● データ 構造の考慮点

 データ 構造には、以下の 2つが用意されていなければならない。

 (1) アンケート 用紙の原型

 (2) アンケート 用紙の記入実績

 
 ● 基底の データ 構造 (entity)

 {著者番号、著者名}著者 [ R ]
 {著作番号、著作名、ISBN}著作 [ R ]
 {アンケート NO、名称}アンケート [ R ]
 {見出し NO、名称}見出し [ R ]
 {記入項目 NO、名称}記入項目 [ R ]
 {選択項目 NO、名称}選択項目 [ R ]
 {読者 カード NO}読者 カード [ E ]

 
 ● アンケート の原型

 {アンケート NO (R)、見出し NO (R)} [ 対照表 ]
 {アンケート NO (R)、見出し NO (R)、記入項目 NO (R)} [ 対照表 ]
 {アンケートNO (R)、見出し NO(R)、選択項目 NO (R)、選択項目種別 コード} [ 対照表 ]

 
 ● アンケート の実績

 {著者 NO (R)、著作 NO (R)} [ 対照表 ]
 {著者 NO (R)、著作 NO (R)、アンケート NO (R)} [ 対照表 ]
 {読者 カード NO、著者 NO (R)、著作 NO (R)、アンケート NO (R)、見出し NO (R)、記入項目 NO (R)} [ E ]
 {読者 カード NO (R)、著者 NO (R)、著作 NO (R)、アンケート NO (R)、見出し NO (R)、選択項目 NO (R)} [ entity.role ]
 {読者 カード NO (R)、氏名} [ VE ]
 {読者 カード NO (R)、住所} [ VE ]
 {読者 カード NO (R)、電話番号} [ VE ]
 {読者 カード NO (R)、E-mail} [ VE ]
 {読者 カード NO (R)、購入日} [ VE ]
 {読者 カード NO (R)、書店名} [ VE ]

 



[ 補遺 ] (2008年 6月 1日)

 本 エッセー では、具体例を示しているので、取り立てて、補遺はいらないでしょう。

 なお、本 エッセー のなかで 「個体 (項)」 の性質として 「entity. role」 という記述がありますが、古い記述なので、訂正します。「entity. role」 (多義・多値、many-value) は、いまの TM (T字形 ER手法の改良版) では、以下の ふたつ (のいずれか) のことを云います。

  (1) MO (あるいは、MOR と記述) [ OR 関係 ]
  (2) MA (あるいは、MAND と記述) [ AND 関係 ]

 本 エッセー の例でいえば、「選択項目」 が、もし、いつくかのなかから 「ひとつのみ」 選ばれることを前提にしていれば──ただし、どれも選ばれないことも起こる可能性があるが──、MOR であり、もし、複数回答 (2 つ以上の選択) を認めていれば──ただし、どれも選ばれないことも起こる可能性があるが──、MAND となります。




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