2003年 6月16日 「キー の定義表」 の記入例 >> 目次 (作成日順)


 
データ 構造

 以下の データ 構造を前提にする。

 顧客 { 顧客番号、顧客名称 } [ R ]

 商品 { 商品番号、商品名称、商品単価 } [ R ]

 受注 { 受注番号、顧客番号 (R)、商品番号 (R)、受注日、受注数 } [ E ]

 
画面の例

 以下の情報 (画面) を前提にする。



受注照会画面
 顧客番号:  顧客名称:
 受注番号:  受注日:
 商品番号:  商品名称:  受注数:  商品単価:


 
キー の定義表

 以下の 「キー の定義表」 を作成する。



顧客テーブル N+M                  
 顧客番号                    
 顧客名称                    


受注テーブル N+M                  
 受注番号                    
 顧客番号 (R)                    
 品目番号 (R)                    
 受注日                    
 受注数                    


商品テーブル N+M                  
 商品番号                    
 商品名称                    
 商品単価                    


 
「キー の定義表」 の記入例

 「キー の定義表」 は以下の手順に従って記入する。

 (1) それぞれの テーブル に対して、データ の 「一意性の検証」 をするのかしないのか、を判断する。

  もし、「一意性の検証」 をするのであれば、「N+M」 の カラム のなかに 「ユニーク・キー」 を定義する。
  「ユニーク・キー」 は、1つの データ 項目を使って定義することもあれば、2つ以上の データ 項目を使って定義することもある (いわゆる 「複合 キー」 となる)。なお、複合 キー は、それぞれの データ 項目に対して、数字を使って並びの順序 (キー の構成) を示さなければならない。

  上述の例で言えば、「受注」 テーブル に関して、受注番号が顧客単位に連続番号を附番されているとすれば、受注番号だけを使って 「一意性の検証」 をすることができないので、「ユニーク・キー」 は 「顧客番号+受注番号」 の複合 キー となる、という前提とする。

  「一意性の検証」 を記述したら、次に以下の記入をする。

 (2) 画面のなかに記述されている データ の順序どおりに 「一般 キー」 を定義する。

  「一般 キー」 とは、「キー の定義表」 のなかで 「N+M」 以外の カラム を使って定義される キー をいう。
  上述の例では、画面に表示される データ は以下の並びである。

  - 「顧客」 テーブル では、「顧客番号→顧客名称」 の並びである。
  - 「受注」 テーブル では、「顧客番号→受注番号→商品番号→受注日→受注数」 の並びである。
  - 「商品」 テーブル では、「商品番号→商品名称→商品単価」 の並びである。

  したがって、「キー の定義表」 は以下のように記入される。



受注照会画面
 顧客番号:  顧客名称:
 受注番号:  受注日:
 商品番号:  商品名称:  受注数:  商品単価:


 
キー の定義表

 以下の 「キー の定義表」 を作成する。



顧客 テーブル N+M key-1                
 顧客番号 1                
 顧客名称   2                


受注テーブル N+M key-1                
 受注番号 2 2                
 顧客番号 (R) 1 1                
 品目番号 (R)   3                
 受注日   4                
 受注数   5                


商品テーブル N+M key-1                
 商品番号 1                
 商品名称   2                
 商品単価   3                


 
 次回は、上述した 「キー の定義表」 を使って、データベース の 「驚異的な」 パフォーマンス を実現する プログラム 作成について述べる。




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