2004年 2月16日 DTL の DTL >> 目次 (作成日順)
  ● QUESTION   1つの DTL のなかに、さらに、複数の DTL は成立するか。
  ▼ ANSWER   成立することもある。
2009年 3月 1日 補遺  



● 前提 [ データ および事業 ]

 以下の データ を前提にする。

 ライン
 {ライン 番号、ライン 名称、・・・} [ R ]

 品目
 {品目番号、品目名称、・・・} [ R ]

 作業者
 {作業者 コード、作業者名称、・・・} [ R ]

 作業 オーダー
 {作業 オーダー 番号、ライン 番号 (R)、作業日、・・・} [ E ]

 
 以下の事業を前提にする。

 (1) 1つの ライン では、複数の作業者が作業する。
 (2) 1人の作業者は、いくつかの品目を扱う。
 (3) 1つの品目に対して、いくつかの補助的加工が施される。
 (4) 加工作業は、作業 オーダー 番号の追番として記録される。

 
● データ 構造

 まず、作業 オーダー と作業者が 「HDR-DTL」 になる。

 作業 オーダー
 {作業 オーダー 番号、ライン 番号 (R)、作業日} [ HDR ]

 作業 オーダー 明細 (1)
 {作業 オーダー 番号、作業者 コード (R)、品目番号 (R)、・・・} [ DTL ]

 
 さらに、作業 オーダー 番号の追番として、補助的加工が記録される。

 作業 オーダー
 {作業 オーダー 番号、ライン 番号 (R)、作業日} [ HDR ]
    |
    └ 作業 オーダー 明細
      {作業 オーダー 番号、作業者 コード (R)、品目番号 (R)、・・・} [ DTL ]
         |
         └ 作業 オーダー 明細. 加工
           {作業 オーダー 番号、追番、・・・} [ DTL ]

 
[ 参考 ]
 もし、作業 オーダー 明細が、時系列のあとのほうに出てくる 「event」 (例えば、「検収」とか) に対して、明細単位で、対応するのであれば、作業 オーダー 明細のなかの 「作業 オーダー 番号」 に対して、(たとえば、リリース の順を記述した) 「枝番」 が付与されているはずである。

 



[ 補遺 ] (2009年 3月 1日)

 本 エッセー で示した 「DTL の DTL」 は、前回の 「1つの HDR に対する複数の DTL」 と同じように MAND の応用例です。そして、MAND が合成関数であることを理解していれば、合成関数が どのような現象で起こっても対応できるでしょう。本 エッセー の例は、合成関数の 「入れ子 (多段階性)」 現象です──すなわち、「HDR-DTL (HDR)-DTL」 というように、DTL が多段階になっている現象です。それさえわかれば、取り立てて説明はいらないでしょう。





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