2005年12月16日 基準編-18 例題 (T字形 ER図の作成) >> 目次にもどる
2010年11月16日 補遺  

 

 基準編-18 では、例題を記述して、基準編-19 では、例題に対してT字形 ER図を作成している。
 基準編-18 の例題には、以下の 3つの画面が使われている。

  (1) 受注入力画面
  (2) 出荷入力画面
  (3) 請求入力画面

 この例題は、いま読み返してみて感じるのだが、きわめて単純化されていて、作図法を学ぶには良い例だと思う。ただ、(「みなし entity」 は、基準編のあとになる応用編のほうで述べているので、例題のなかに入れないとしても、) サブセット と 「繰返項目 (多義)」 は入れるべきだったと思う──たとえば、「得意先」 のなかに 「区分 コード」 を入れて、(品目の) 単価を 「多義」 にできたはずだから。

 「論考」 では、実践編のなかで例題を扱い、例題のすべては、実地に使われている画面を使ったが、作図法を学習するには不適切だったかもしれない。実地の画面を材料にする前に、作図法を、まず、確認するために、「黒本」 の例題を、区分 コード と多義を加味して増補改訂し、「論考」のなかに再録したほうが良かったかもしれない。

 基準編-18 のなかで使われている作図法は、「語い-転記法」 のみである。「情報-仕訳法」 は示されていない。

 「情報-仕訳法」 は、「論考」 のなかで、はじめて公表された。「黒本」 の出版が 1998年であり、「論考」 の出版が 2000年なので、わずか 2年しか間隔がないことを鑑みれば、「黒本」 を執筆していたときには、「情報-仕訳法」 を実地に使っていたはずである──記憶が曖昧だが、もし、そうでなければ、「論考」 のなかに、「情報-仕訳法」 を綴ることはしなかったと思う。「情報-仕訳法」 を、すでに使っていながら、「黒本」 のなかに記述しなかったということは、当時、「情報-仕訳法」 を有力な手段として認めていなかったのだと思う。

 「情報-仕訳法」 が TM の思想を的確に示していることを気づいたのは、「論考」 のなかで、命題計算を再検討した後 (あと) である。「論考」 を出版したあとで、私は、(「語い-転記法」 の使用比率を落として、) 「情報-仕訳法」 を使用している。そして、外部 DA (あるいは、コンサルタント) にとって、「情報-仕訳法」 のほうがやりやすいことを実証してきたし、さらには、愚息 (中学 1年生) が、「情報-仕訳法」 を使って、「論考」 の 177 ページ に記載されている練習問題を 5分ほどで データ 設計したことが 「情報-仕訳法」 の単純性・有効性を証明してくれた──愚息は中学生なので、(たとえ、「情報-仕訳法」 を使って データ 設計できても、) 作図された 「構造の意味」 を理解できないのは当然である。ただ、愚息が証明してくれたのは、モデル では、構文論として アルゴリズム が提示されてさえいれば、アルゴリズム に従うと、中学生でも作図できる点であった。ただし、事業過程のなかで仕事をしたことのない愚息は、意味論として、記号の意味を理解することはできない。

 基準編-19 は、基準編-18 (例題) の解説なので省略して、次回は、基準編-20 について語る。 □

 



[ 補遺 ] (2010年11月16日)

 取り立てて補足説明はいらないでしょう。







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