思想の花びら 2011年 9月16日


 ●  ジロドゥー (劇作家) のことば

  唯一の仕事は、文体を見出すことで、思想は後からやって来る。

 



 ●  亀井勝一郎 (批評家) のことば

  一体、自分で自分を束縛するとはどういうことであるか。その一つは、人間の認識能力と称するものへの 「我執」 と言ってもよかろう。人は 「自分の観点」 「自分の立場」 なるものをひとたび決めてしまうと、それに執着し、そのことで自己を束縛してしまうものである。自分の 「観点」 とか 「立場」 への懐疑を失ったところに、自ら意識しない 「不自由さ」 が生ずる。自分では 「自由」 であると錯覚しながら。

 


  << もどる HOME すすむ >>
  思想の花びら