思想の花びら 2018年 1月 1日


 ●  アラン (哲学者) のことば

  僕にとっては、いつもこの物の以前に他のいろいろの物が存在したのだ。時間と空間とは、遠近という抽象のうちでばかりではなく、僕の実際の経験のうちで、いつも結ばれているものだ。位置、道路、運動、時間、こういうものは、実際には切り離すことができない。少しもむずかしいことはない、どにいるか知るとは、どこからきたか知ることだ、いろいろの物のうちに、来られたら来られた他のいろいろな道のうちに、自分の道をみとめることだ。

 



 ●  亀井勝一郎 (批評家) のことば

  自分に絶望する必要があると思ふのです。必要といふと、無理に絶望するといふふうにとられやすいのですが、親鸞聖人の場合なら、煩悩具足の凡夫といふ自覚がそれです。私は当世風の (といふよりは絶望の ポーズ といつた方がいゝ) を奨励してゐるのではありませんし、絶望こそ第一義だとも考へてゐません。大切なのは次のことです。絶望が根本になければ、邂逅もありえないといふことです。

 


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