2009年10月 1日 「実践編-4 命題論理方式」 を読む >> 目次にもどる

 

 本編では、TMD (TM Diagram、T字形 ER図) の作成法として、「命題論理方式」 を説明しています。

 「命題論理方式」 は、「情報仕訳法」 とも云います。というのは、ひとつの 「情報」 に対して、ひとつの 「仕訳帳」 を用意して、「情報」 のなかの語いを 「個体指定子」 と 「性質 (の述語)」 に仕訳する やりかた なので。

 仕訳の ルール は、以下のとおりです。

 (1) 「××番号」 「××コード」 の 「個体指定子」 を左側に記入する。

 (2) それ以外の 「性質 (の述語)」 を右側に記入する。

 
 なお、「区分 コード」 は、(「コード」 という名称であっても、) 「仕訳帳」 の右側に記入します。というのは、「区分 コード」 は、「個体指定子」 に基づいて構成された集合を 「切断」 する──言い換えれば、真部分集合を作る──ために使われる コード だから。

 そして、「仕訳帳」 の左側に記入された 「個体指定子」 を使って、「元帳」 を作ります──この 「元帳」 が、entity です。
 したがって、「仕訳帳」 の左側に記入された 「個体指定子」 の数と同じ数の 「元帳」 が作成されます。

 「元帳」 を作ったら、「仕訳帳」 の右側に記入された 「性質」 を しかるべき 「元帳」 に転記します。

 以上の手続きは、簿記の 「仕訳帳」 「元帳」 の mechanism を流用しているので、「情報仕訳法」 と呼んでいる次第です。
 この やりかた は、実は、コッド 関係 モデル の 「直積」 と同じ やりかた です。「直積」 の一般式は、以下のとおり。

   R = { s1 ∈ X1, s2 ∈ X2・・・, sn ∈ Xn }.

 
 すなわち、X1, X2, ・・・, Xn の それぞれ集合から ひとつずつ メンバー を選んできて、n-項関係を作って、n-項関係が以下の条件を満たしていれば 「真」 である──言い換えれば、「直積」 のなかで、ソリューション である──、ということ。

 (1) 構文論的に、個体指定子に対して、「性質」 が関数従属性を実現していること。
   (「個体指定子」 に対して、「性質」 が 「1-対-1」 の関係にあること。)

 (2) 意味論的に、n-項関係が、現実的事態と一致して 「F-真」 を実現していること。

 
 「情報仕訳法」 は、コッド 正規形の 「第一正規形」 「第二正規形」 を 「仕訳帳」 で構成しただけです。ただし、「第二正規形」 (および、「第三正規形」) は、正確には、「アトリビュート・リスト」 を作成する段階で整えられます。 □

 



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