2009年 7月16日 「技術編-32 みなし entity と null の サブセット 化」 を読む >> 目次にもどる

 

 TM の体系のなかでは、null は サブセット を使って除去するようになっていますが、TM’ の体系では、null は 「みなし概念」 を使って除去することもできます。それらの例を 「技術編-32」 で示しています。

 では、null を除去するときに、サブセット を使えばいいのか null を使えばいいのか を どのようにして判断するのか が論点になります。その判断は、以下の点を 「目安」 にすればいいでしょう。

  (1) 「みなし entity」 は、「そのもの-の」 性質ではないと判断されるときに使う。

  (2) null は、値が充足されていない状態であり、以下の 2つの状態を示す。

   (2)-1 undefined (部分関数)

   (2)-2 unkown (全域関数だが、未知数)

  (3) undefined には サブセット を使う。

  (4) unkown には 「みなし entity」 を使う。

 以下に例を示します。

 (1) の例として、

  { 従業員番号、従業員名称、入社日、・・・ }. →

   { 従業員番号、従業員名称、・・・ }┼──┼{ 従業員番号 (R)、入社日 }.

 
 (3) の例 [ undefined ] として、

  { 顧客番号、顧客名称、携帯電話番号、・・・ }
           |
           × null (携帯電話番号)
           |
           ├ { 顧客番号、顧客名称、携帯電話番号、・・・ }
           |
           └ { 顧客番号、顧客名称、・・・ }

 
 (4) の例 [ unkown ] として [ 典型的には、任意入力の場合が そういう現象 ]

  { 顧客番号、顧客名称、年齢、・・・ }. →

   { 顧客番号、顧客名称、・・・ }┼──○┼{ 顧客名称 (R)、年齢 }.

 
 勿論、(3) に対して以下のように 「みなし entity」 を使ってもいいでしょう。

   { 顧客番号、顧客名称、・・・ }┼──○┼{ 顧客名称 (R)、携帯電話 }.

 ただし、この構成は、(3) と若干 「意味」 がちがってくる点に注意していてください。(3) では、「携帯電話を所有している人たちの集合」 と 「携帯電話を所有していない人たちの集合」 を対比して意識していますが、「みなし entity」 では、携帯電話を持っていることは 「顧客」 を定義する際の性質とはみなされないで、携帯電話を所有していれば 「その事実を備忘的に記録する」 という意味を示します。 □

 



  << もどる HOME すすむ >>
  目次にもどる